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船厨

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海を感じる料理、ときどきドリンクにまつわるお話です。「大雑把」「手抜き」ご免のレシピ付き。
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#海の時間です

辛子明太子は“ただの惣菜やけん”。 【船厨- レシピ】

 福岡・博多の名物「辛子明太子」の老舗の創業者を主人公としたテレビドラマを見る機会があり…

ヨット 〈ノーサイド〉 の船上ランチ 「カマンベールとハムのバケットサンド」 【レシ…

 コンビニエンス・ストア(コンビニ)の登場は、船上におけるボーターやセーラーの食事を劇的…

熱燗がうまい季節にひと手間かけて 「ふぐ鰭酒」 【船厨- レシピ】

 かなり熱めの燗から香ばしい湯気が立ち上ります。火を入れ、軽くアルコールを飛ばして。中に…

冬に潮気を取り戻す─ 。 元気が出る、幸せの「蟹鍋」 【船厨− レシピ】

 さすがに寒い朝が多くなってきました。こうなると海に出るのも億劫になりがちです。しかしな…

意見を聞いてみると、なぜかみんな楽しげに話し出すんだな 「手巻き寿司」 【船厨-レ…

 回転寿司と言えば、以前は本当に鮨が店の中を回っていたんだよなあ、などと懐かしくなるほど…

世界を旅する牡蠣でイタリアン 「牡蠣のスパゲッティーニ」 【船厨- レシピ】

 作家には食いしん坊が多いですね。拙子が敬愛する開高健、池波正太郎、そしてヘミングウェイ…

真っ赤な夕陽が似合う、美しくも恐ろしげなカクテル 「ブラディ・メアリー」 【船厨】

 朱色の美しいこのカクテル「ブラディ・メアリー」の名は、16世紀にイギリスの女王として君臨したメアリー1世の名に由来します。彼女は自分とは信仰が異なる300名にも及ぶプロテスタントのキリスト教徒を処刑してしまいました。そこでついた異名が「血まみれのメアリー」。  鮮やかな夕焼け。情熱的な赤。そんな聞こえのいい言葉を並べても、その名はやはり恐ろしげです。それでも、健康飲料の代名詞のような“トマトジュース”を使うカクテルということもあって、二日酔い後の迎え酒として用いる人がいま

少々しくじりました。一筋縄でいかなかった 「鰹のたたき」 【船厨-レシピ】

 いわゆる「青もの」として代表的なゲームフィッシュのひとつに「カツオ=鰹」があります。広…

恒例! 秋の海で愉しむ、意外なご馳走 「栗ご飯」 【船厨-レシピ】

 普段、ボートフィッシングのランチと言えば、コンビニのおにぎりで済ませてしまうことがほと…

漁家の朝の食卓でやみつきになった「とろろ昆布の味噌汁」 【船厨-レシピ】

 漁業の取材に長年携わっていると、他ではなかなかできない体験をします。そのひとつに、漁師…

「ドライカレー」で船旅気分 【船厨-レシピ】

 今は亡き知人にドライカレーが得意な老婦人がいました。その人のこさえるドライカレーは、ひ…

タコ好きの、タコ好きによる、タコ好きのための「タコ飯」 【船厨-レシピ】

 あたし、稀代のタコ好きです。特にシンプルなタコの炊き込みご飯が大好きです。ようするにタ…

“う”のつくものを食べて元気を出そう 「鰻のひつまぶし」 【船厨-レシピ】

 まもなく、土用の丑の日ですね。本来、土用は春夏秋冬の4回あって、それぞれに丑の日があり…

煮干しはれっきとした食べ物です ! 「煮干しの炊き込みご飯」 【船厨-レシピ】

 煮干しというと、多くの人が日本料理の「出汁」を思い浮かべるのではないでしょうか。実際、煮干しは和食に無くてはならない存在で、また、ラーメン(これも、もはや和食なのかもしれませんが)のスープなんかにもよく使われます。それでもいわゆる昭和(といっても中期以前?それも一部?)の子どもなどは、貴重なカルシウム源とばかりに煮干しをそのままおやつに食べていました。少なくとも筆者は、いまのようにみりんで味付けされた、そこそこ美味しいスナック風のおやつではなく、堅い煮干しを、むしゃむしゃ食