「タコはどこにいるのか—」 その通り道を予測する。 【ニッポンの魚獲り】
朝の3時30分、漆黒に包まれた宿漁港から一隻の漁船が舫いを放ち、出漁していきます。11月の半ば、タコの「秋漁」に向かうのは岩手県の宮古市の加山喜博さんが乗り込む〈第十八龍神丸〉(ヤマハのDX-37C-0A)。最初の漁場に到着すると、一昨日に仕掛けたタコ籠を次々と揚げていく作業に取りかかります。
最盛期は6月、35kgの大型も 加山さんがこの日仕掛けた籠は6カ統(6箇所)に分けた計320個。それを次々に揚げては、獲れたタコを一杯ずつ網に入れてイケスにキープ、同時に餌となる冷凍