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素敵な海や水辺をいつでも感じてほしい、ヤマハのnoteです。

こんにちは。そして、はじめまして。ヤマハ発動機株式会社のnoteです。2003年6月に創刊し、18年間にわたって海のあるライフスタイルをテーマに配信を続け、多くの方にご愛読いただいてきたメールマガジン「Salty Life」から、「海の時間です。」と名を変えて、こちらのnoteに引っ越してきました。これから、これまで以上にたくさんの人たちと海のある生活の喜びを分かち合っていきたいと思っています。

わたしたちは「フネ」をつくっている会社です。

わたしたちヤマハ発動機は、主にオートバイをつくる会社として知られています。でもそれ以外に、さまざまな楽しい乗り物をつくっています。そのひとつが「ボート」です。ボートを動かすための船外機というエンジンもつくっていて、こちらは世界中に輸出され、さまざまなボートに取り付けられて多くの人々に愛用されています。バイクのようにまたがって海の上を走る「マリンジェット」も世界中で人気のある製品のひとつです。日本の沿岸漁業になくてはならない「漁船」もつくっています。そして楽器はつくっていません。ときどき間違われますが、楽器をつくっているヤマハとは別の会社です。

さて、ここでは、私たちがつくるこれらの乗り物を「フネ」と呼びます。

フネは、人類が最初に発明した乗り物のようです。古代の人は、なんとかして向こう岸に渡りたい、水の上を移動してみたいと考えました。おそらく、誰かが、川や海で流木が沈まずに浮かんでいることに気づいたのでしょう。人はそれにしがみついていれば、海や川に浮かぶことができることを知りました。さらにそんな木々を寄せ集め、ひとつに束ねれば、もっと楽ちんに水の上に浮かぶことができることに気づきました。筏(いかだ)のはじまりです。こうして人は、乗り物としてのフネを編み出しました。紀元前5000年頃より以降のことだと言われています。

以降、人はフネによって住むところを世界中に広げていきます。食物や物資が運ばれ、文化の交流を育んでいきます。

フネという乗り物はときに過酷です。そもそもクルマや飛行機に比べてこれほど不快な乗り物はないかも知れません。波に叩かれます。揺れます。冷たい風に凍えます。夏には汗をかきます。日焼けします。それでもなぜか、人は7000年の歴史の中で、フネで走ることを遊びに変えていきました。さらにフネや海は、美術や音楽の創作、文学にもインスピレーションを与え続けてきました。それは、海の向こうには、さまざまな困難にあっても得ることのできる希望や夢、歓びを得られるからにほかならないと、わたしたちは信じています。そしていまは、「より快適に安心して楽しめるマリンライフの提供」を命題にフネづくりや遊びの場づくりを営んでいます。

私たちが次に出会う海がますます素敵であるように。

このnoteは、フネという乗り物や海というフィールドを想いながらの生活で得られる希望や歓びや楽しみを、より多くの人と分かちあいたいと願っています。これまで配信を続けてきた「Salty Life」と同じように、日常にいながら海や船に思いを馳せることのできる記事や写真、本や音楽のこと、海を感じられる食べ物のこと、さらにスタッフが海に通うなかで想うこと、感じたこと、体験したことなどを発信していきます。人の海に対する思いや、海や自然、フネにまつわるあれこれを知ることで、私たちが次に出会う海がますます素敵なものになっていくことを期待しています。

海は触れれば触れるほどに発見があります。小さな出来事から、忘れられない体験まで、これから、みなさんの発見も教えてください。どうぞ末永く、よろしくお願いいたします。

ヤマハボート


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