「ディープサイクルバッテリー」なるものをご存じですか? 【海の道具】
突然ですが「ディープサイクルバッテリー」なるものをご存じでしょうか。英語の日本語訳が必ずしも製品の総てを語ってくれるわけでもなく、これを直訳すれば「深く回転させる蓄電池」となります。よくわかりません……。
通常、ボートに積まれたバッテリーは、車と同様、主にエンジンを始動させることを目的としています。まだ動いてない状態のエンジンを、小さいモーターで回して弾みをつけてスタートさせるため、瞬発力が必要となります。そして一気に力(電気)を消耗した後は、動き出したエンジンで発電した電気を少しずつ蓄えて、次の始動に備えるのです。ボートで使うそのほかの機器類の電気も同様に、発電している電気を使って動かします。
一方、「ディープサイクルバッテリー」は、バッテリー自体に蓄えられた電気を使って、電動モーターや機器類を動かすのに適していると言われています。
普通のバッテリーよりも、より多くの電気を引き出しても壊れにくく、なおかつ繰り返し充電しても蓄電してくれるのです。つまり、充分(ディープ)に電気を引き出し、繰り返し(サイクル)使えるバッテリーだから「ディープサイクル」というわけ。
一般的には少量の電気を長時間にわたって供給する力に優れていて、自分の使い方によって商品を選べば、コストも利便性もぐっと高まると思います。ぜひご検討を。
※この記事は過去の「Salty Life」の記事に加筆・修正して掲載しています。