ときどき、一時、朝のうち。ややこしくも楽しい気象用語 【海の博物誌】
天気予報の用語は、「今日はくもり“ときどき”雨でしょう」とか「くもり“一時”雨」「くもり“のち”雨」などと大変まぎらわしく、わかりにくい。普通は言葉の響きからなんとなくイメージしていることがほとんどだろうから、その解釈は人によって異なります。ところがそれぞれの言葉の使い方には、それなりに法則があるようです。
たとえば、「ときどき」は1日の4分の1以上2分の1未満、「一時」は4分の1未満、「のち」は後半が雨、という意味。
また、天気予報で「今日」というと、その日の「日の出」から「日没」までをさします。日没から次の日の日の出までが「今夜」です。「あす」は、明日の日の出から夜中の12時まで。日没では区切らないし、「明晩」という単位もありません。
「朝のうち」というのは、日の出から午前9時頃までのこと。「日中」は、午前9時頃から日没の2時間前後頃まで。「夕方」は、日没の前後それぞれ1時間くらい。「夜半」は、夜中の12時前後のこと。
面倒くさそうですが、実は日常なにげなく使っている言葉をうまく定義してあって、なかなか便利でなんです。覚えておくといいかも。