魚にとってはハタ迷惑な機器「魚群探知機」 【海の道具】
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魚にとってはハタ迷惑な機器「魚群探知機」 【海の道具】

 魚群探知機とはまた、物々しい名前ではありますが、その生い立ちが測深のための軍事技術に端を発しているとなれば、何となく納得できそうです。 また多くのユーザーは略して「魚探」=「ぎょたん」と呼んでいます。

 さて、電波は水中を伝わっていませんが、パルス電流を振動盤に流して超音波を発生させると、水中を進んでいき、海底や魚からの反射が測定できます。最初は反応の強い海底だけしか判別できなかったのですが、そこは精度を高める細かい技術改善が得意な日本の技術者たちのこと、反応の弱い魚までも拾い取れるまで、その機能性を高めることに成功しました。 

 当初は記録紙に反応を書き取る方式でしたが、今では液晶画面に映し出したり、反応をデジタル処理して、魚影を魚マークに変換して表現してくれるまでになっています。とはいえ、実際に釣ってみなければ、それが魚なのか、水中浮遊物なのかまではわかりません。そこから先は使用する者の経験がものを言う世界、というわけです。

 なにはともあれ、軍事的に開発された技術が平和利用されるのは結構な話です。それでも魚からすれば「冗談じゃないよ」とぼやき声が聞こえてきそうです。
 魚群探知機では、さすがにそんな声までは拾い取れはしませんけれど。

※この記事は過去の「Salty Life」の記事に加筆・修正して掲載しています。

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