地球の寸法を元に作られた海の単位 【海の博物誌】
“海里”は地球の寸法を基に作られた単位なんです。陸上で一般に使われている距離の単位「メートル」は、“光が真空中で299,792,458分の1秒の間に伝わる距離”とされています。それ以前はクリプトン86原子から出る光の波長でした。そのまた前は、国際メートル原器というものがあり、さらにその前は、地球の子午線(北極と南極を結ぶ線)の長さを基にしていました。
海上で距離を表すときは、今でも「海里」を使用しています。領海200海里などと言うときの海里がそれで、緯度1分にあたる地球