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釣魚で楽しむ、我流「フィッシュアンドチップス」 【船厨- レシピ】

 カジキ釣りなど、ビッグゲームフィッシュの外道として扱われることの多いシイラですが、実はこのシイラ、アングラーをとても楽しませてくれるゲームフィッシュです。特に、真夏に大海原で楽しむキャスティング(ルアーを遠くにキャストする釣り)によるシイラフィッシングは、仲間同士、または家族で楽しむのにうってつけなのです。

 食べても美味いんですが、シイラの体表には腸炎ビブリオ菌などが付着していることがあり、まれに食中毒を引き起こします。刺身にする場合は、下処理と調理に同じまな板を使わないようにしたり、流水を使いながら裁く、食べ過ぎない、などといった、それなりの気遣いが必要です。
 それでも不安なら、やはり料理はフライや唐揚げがお勧めです。 筆者は一時期、西伊豆への「オートキャンプ&ボートフィッシング」を夏休みの恒例行事としていた時期があるのですが、キャンプ場でのビールと、シイラを使った「フィッシュアンドチップス」を楽しみに、シイラ釣りに励んでいたことがあります。

 フィッシュアンドチップスは、イギリスを代表する庶民的な料理のひとつ。本来はタラなどの白身魚のフライと、フライドポテトを合わせた料理で、本場では酢を付けていただくそうです。また、使う油にもこだわりがあるみたいです。19世紀の半ばには、ロンドンに専門店があったという由緒あるファーストフードなのです。

 さらに、フィッシュアンドチップスと言えば、新聞紙の包装紙も気になります。なんでもイギリスでは新聞に使われているインクが健康上、好ましくないとのことで、わざわざ安全なインクで印刷した新聞を真似た包装紙まで用意されているようです(とは、世界最大の百科事典サイトで先ほど知ったのですが)。でも、日本語が印刷された新聞紙を使うのも興ざめしそうなので、ここではキッチンペーパーを敷いたバスケットを使用しました。

 ご紹介したシイラの他、メカジキなどを使ってもイケます。ジャガイモは北海道から取り寄せました。できたてのアツアツ、外はカリカリ、中身はホクホク。棒状のフライよりも、この輪切りの方が「ジャガイモ感」があって、好きなんだよなあ。

「シイラのフィッシュアンドチップス」
■材料(2~3人分)
シイラの切り身6切(そのほかの白身魚、もちろん本場のタラやメカジキなどでもOK)、ジャガイモ(きたあかりや男爵などホクホクのじゃがいもがおすすめ)4個、小麦粉1カップ、卵1個、水120cc、サラダ油、ハーブソルト、スパイス、塩、胡椒を各適宜
■作り方
1)じゃがいもはよく洗い、皮付きのまま輪切りし、5分程水につける
2)シイラは見た目の程良い、食べやすい大きさに切り水気を拭き取る
3)小麦粉、卵、水、塩(小さじ1)を混ぜあわせる(好みでハーブソルトやオールスパイス、ナツメグ、市販のシーズニングパウダー等を加える)
4)鉄鍋や深めのフライパンにサラダ油を深さ2cm程入れ、中温に温め、水気を拭き取ったじゃがいもを入れ蓋をする。5分程たったら蓋を開け蒸気を飛ばし、美味しそうなキツネ色になったら取り出し塩、胡椒をふる
5)4の油で中温のまま、シイラの切り身に3のころもを付けてキツネ色になるまで中火で揚げる
※ディップを作ってもよし、または塩、胡椒、バルサミコビネガー等をつけて召し上がれ

※この記事は過去の「Salty Life」の記事に加筆・修正して掲載しています。



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