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Sea-Style「港・横浜・別世界」 【ヤマハマリンクラブ・シースタイル】

横浜といえば安政の開港5港のなかでは最も大きく、人口の多さでは群を抜き、首都圏の港としての位置付けから貨物船やクルーズ船などが寄港する、日本を代表する港町。シースタイルでも人気のエリアでボーティングを楽しみました。

山下公園やマリンタワー、そして氷川丸など。海から見る横浜の景色は新鮮

歴史のある港街

 端から話が脱線しますが、横浜といえば日本初のモノが揃う場所。例えばカメラやマッチ、食品で言えばアイスクリームやトマトケチャップ。ハードなものになると鉄道やガス灯、さらにビール工場まで。こんなものまでといったものが横浜発祥です。それもこれも開国の港という土地柄から、常に異文化と接して、普段の生活の中に新しいものを取り入れてきた横浜の人の気質があるからでしょうか。
 街中には今も昔の面影を見せる建物が残されていますが、私たちが海から見る横浜の景色には、歴史を感じさせるものはそう多くはないようです。山下公園の氷川丸や、その後ろに控えるホテルニューグランドの一角は当時の面影を伝えていますが、印象としては大桟橋やみなとみらいの方がインパクトが大きいでしょう。
 横浜エリアはシースタイルでも人気があり、クルージングで訪れる回数が多くなるにつれて、細かいことや小さな変化に気づくようになります。今回はそうした小さな発見を楽しみに横浜港へとボートを走らせました。

エリアごとに趣が異なる横浜港はクルージングが楽しい

 今回の出航は、東アジアでも最大級の保有隻数を誇る横浜ベイサイドマリーナ。ここから横浜港へ向かうには、根岸湾、本牧沖を通るコースで、おおよそ50分。それとは別に中村川、大岡川の運河を通るルートもありますが、橋脚や水深など干満差の影響が大きいので、操船に慣れるまでは東京湾から横浜港へ入るルートをお勧めします。本牧沖を走り横浜ベイブリッジをくぐると、港・横浜の全景が姿を見せます。正面には、ぷかり桟橋のある「みなとみらい地区」、左舷側は本牧/山下地区、右舷側には米軍の施設であるノースドックが広がっています。この横浜港は訪れる場所で少しずつ趣が異なるのが面白いところ。先に挙げた山下公園側は昔ながらの面影がある一方で、みなとみらい地区は現代の横浜港を象徴するランドマークタワーと日本丸のコントラスト、さらに港の北寄りには横浜駅を控えた商業施設が海へと迫り出すように林立しています。このように横浜港はそれぞれエリアが独立して形成されているので、港内をゆっくり見ながらその歴史に思いを馳せるのであれば、ボートでも半日はかかります。

海から見れば赤レンガ倉庫はイベントスペースではなく、倉庫然とした歴史を感じさせる建物

クルージングスポットが点在する楽しい海

 現在の横浜港は鶴見区あたりから金沢区の沖合までと広範囲ですが、開港当初は運上所(税関)を挟んで2本の突堤があるだけでした。もちろん大型船が係留できるほどの大きさはなく、船と突堤を艀で結び荷役が行われたそうですが、この突堤の位置が今の【象の鼻パーク】に当たります。
 今では新港埠頭と大桟橋に挟まれた小さな船着き場ですが、この場所こそが、世界に知られてきた横浜港のあった場所です。2009年の開港150周年事業で整備され、現在ではプレジャーボートも予約制での係留が可能となりました。ちなみに横浜港には【象の鼻パーク】以外にもプレジャーボートが係留できる施設があり、運河パーク桟橋と赤レンガパーク前桟橋、ぷかり桟橋等、事前予約は必要ですが、例えばゲストとは桟橋での待ち合わせで、横浜港のショートクルージングを楽しむ、といったプランもシースタイルならではの楽しみ方だと思います。

見慣れた景色が続く横浜クルージングは、会話も途切れることが無いほど変化に富んでいる

 私たちは横浜ベイブリッジをくぐった後、北側から順番にクルージングスポットを巡りました。何度訪れても飽きることがないのがアーバンクルージングのいいところ。みなとみらいや山下公園など定番のクルージングスポットを巡ってみましたが、気の合う仲間同士で世間話をしながら景色を楽しむのは、水上ならではの楽しい時間。目の前に広がる横浜の街は、その船上での時間を贅沢にしてくれます。何度でも飽きないアーバンクルージングの楽しい理由は、水上の特別な時間だから、ということになるのでしょうか。

コースでもア・ラ・カルトでも楽しめる海

 シースタイルが利用できるマリーナでは、シースタイル会員を対象にした特別企画等が行われ、その楽しみ方もいろいろ選べるのが横浜エリアのいいところ。例えばKMC横浜マリーナではクルージング後のバーベキュープラン、Dマリーナではフィッシング利用を対象とした早朝利用プラン、ジェイス関東では、離着岸祭りや舵取り三昧といったユニークなネーミングの講習会が定期的に行われています。こうしたプランを利用して海に慣れるもよし、また自分の好みに合わせたプランを練って楽しむこともできます。

タイミングが合えば、大桟橋に停泊するクルーズ船を間近で見ることも

 クルージング、フィッシングを問わず楽しめる横浜の海。身近なこの場所でも、ボートに乗れば別世界になります。さあもやいを解いて船を走らせてみましょう。そこには、きっと新しい出会いと発見が待っていることでしょう。


YAMAHA Marine Club Sea-Style とは

ヤマハ発動機が全国各地のマリーナ約140カ所で展開する会員制マリンクラブ。選べるマリーナ、選べるボート、選べる遊びをコンセプトに、手軽にマリンレジャーを楽しむことができます。
https://sea-style.yamaha-motor.co.jp/


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