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ロックとボートの粋な関係 【キャビンの棚】

 イギリスのリバプールで活動していたビートルズが「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューしたのは1962年。その年、同じくイギリスのロンドンでは、ローリングストーンズが結成されています。
 英国ロック史上、まさに輝かしい時代であった1960年代ですが、当時、イギリスには民放のラジオ局がなく、国営放送は低俗な音楽としてロックを流すことはなかったそうです。ラジオにレコードを流すとレコードが売れなくなるといったミュージシャンの要望もあったらしいのですが、いずれにしろ意外な話です。

 でも、それならば、ということで、イギリスでは1963年頃から海賊局というラジオ局が現れます。
 イギリスの法が及ばない北海の船の上から24時間、ロックを流し続けたというのです。

 「パイレーツ ロック」はそんな海賊ラジオ曲とそれを取り締まろうとする当局との攻防をコミカルに描いた映画で、公開は2009年。
 なんといっても、はちゃめちゃなDJたち、劇中にかかる35曲の音楽がとても楽しいのですが、ボートファンなら、ラストシーンにきっと胸を熱くするはず。そこはマジです。オススメです。

「パイレーツ ロック」(DVD)
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、 リス・エヴァンス、他
監督:リチャード・カーティス
販売元:ジェネオン・ユニバーサル
参考価格:1,200円(税込)

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