夜型人間が朝型人間になりました【#エンジンがかかった瞬間 - Vol.2】
ヤマハ発動機社員による「#エンジンがかかった瞬間」投稿企画。
noteコンテスト企画のテーマに合わせて、ヤマハ発動機社員がそれぞれの心のエンジンについて綴ります。
第2回目は、ブランドコンテンツのマネージャーを務める、Wさんです。
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こんにちは。ヤマハ発動機のWです。
誰しも人生において、大小さまざまなエンジンを意識的に「かける」瞬間があると思います。
私にとって、エンジンを意識的に「かけた」瞬間、それは第一子の育児休暇を終え、仕事復帰した時でした。このときにかけたエンジンは、私の人生において最も大きなエンジンの1つになるんだろうな、と感じています。
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世間的に見て晩婚の私、比較的長かった独身時代は、当然のように自分のためだけに自分の時間を使う生活でした。
仕事では夜遅くまで残業するのは当たり前、宿泊を伴う出張に行くこともありました。プライベートでも平日、週末問わず、時間を見つけては、映画に行ったり、旅行したり、と自分時間を満喫。友人達とファミレスで何時間もおしゃべりして、気づいたら真夜中、そんなこともよくありました。
私は完全な夜型人間でした。朝早く起きるのは超がつくほど苦手、会社のフレックスタイム制度には6:30始業という時間設定があるのですが、誰がこんな早く出社するんだろう、絶対自分には無理無理!なんて思っていました。
そんな私が結婚し、出産をしました。他のお母さん達同様、生活がガラッと変わりました。
最初は3時間おきの授乳。これがツラいとよく耳にしますが、歳をとってからの子供ということが幸いしてか、ツラいと感じる事は全くありませんでした。
おなかが空くと泣いて、おなかがいっぱいになると寝て、泣くという唯一の感情表現を全身で表現している我が子がとても愛しく思えたひとときでした。
育児休暇中の約1年は、娘の世話に集中できる、最高に楽しいバラ色の時間でした。
仕事復帰するに際し、強く感じた事、それは・・・
「娘の生活リズムを崩してはいけない」という事でした。
娘はその頃、夜8時に眠りについていました。親の都合で子供の睡眠時間を削ってはいけない、親の仕事があるからといって、幼い娘を夜型人間にしてはいけない。
そこで、娘が夜8時に寝る事ができるよう、頭の中でシミュレーションをしてみました。
結論。
朝4時に起きればなんとかなる!
私のシミュレーションでは・・・
4時 :起床、自分の身支度、夕食のおかずづくり、洗濯、朝食の準備
5時30分:娘を起こし、朝食、娘の身支度
6時50分:家を出発
7時 :保育園に到着、保育園が開くと同時に娘を預けて出社
7時30分:仕事開始
16時30分:仕事終了(ノー残業)
17時15分:帰宅、次の日の保育園の準備、夕食の準備
18時30分:夕食
19時15分:入浴、歯磨き
20時 :娘の寝かしつけと共に就寝
よし、いける! 朝型人間になろう!
強い決意を持ち、仕事復帰と共に、朝4時に起きる生活がスタートしました。完全に朝型にシフトです。当初は眠くて眠くて仕方なくて、通勤時に眠気に襲われたことも数知れず、でした。
シミュレーションでは突発事項は入っていません。でも、実際の生活では突発事項は起こります。
どうしても仕事が終わらず30分の残業。たった30分の残業でも、シミュレーション生活は大きく狂います。
娘がぐずって言う事を聞かなくて、朝の支度に時間がかかると、保育園に送っていく時刻が遅くなります。7時30分に仕事が始められず、終業時刻が遅くなります。
どこを調整すればうまくいくか。どうすれば娘と一緒に夜8時に眠ることができるか。
エンジンを意識的にかけた後は、日々の生活の中で、次第にスロットルが上がっていきました。
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朝4時に起きる生活がスタートして、気づけば10年以上の月日が経ちました。子供も2人になり、保育園時代は楽だったな、と思うくらい、対応すべき事も増えました。
習い事の送り迎え。帰宅すると突然言われる「ノート無くなった、明日欲しい」。夕食の準備をしながら、子供の宿題につきあうことは私の得意技となりました。毎日フルスロットル状態です。
常に「次は〇〇しなくちゃ!」が頭の中にあり、たった5分だって無駄にはできません。ゆっくり座ってテレビを見る事はほとんど無く、自分のためだけの時間は皆無です。
反抗期にさしかかった子供達とはトラブルだらけの毎日で、「もうイヤ!」と思う事もあります。
でも、眠りにつく頃には「今日も充実した一日だったな、楽しかったな」と思える自分がいます。それは、今が期間限定の時間だとわかっているから。
一足お先に子供達が大きくなった友人達に羨ましがられつつ、エンジンフルスロットル時間をもうしばらく楽しみたいと思います。
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ヤマハ発動機では、note社とコラボして、#エンジンがかかった瞬間 の投稿コンテストを実施中です。ぜひ、あなたの「心のエンジン」を教えてください。
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