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なるべく活躍して欲しくない備品 「消火バケツ」 【海の道具】

  船の備品の中で、もしかしたら一回も使わないまま朽ち果てていくんじゃないかっていう予感がするアクセサリーNo1、それが「消火バケツ」ではないでしょうか。というより、活躍して欲しくないアクセサリーといっていいでしょう。

 真っ赤な布で出来ていて、ぺたんこにして仕舞っておける便利なバケツです。今はビニール製のものもありますが、拙子としては、ゴワっと硬い帆布のようなものでできている方がノスタルジックで好みに合います。真っ赤なカラーに白い文字で大きく「消防用」と書かれています。

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 船舶検査時には、日本小型船舶検査機構で承認しているものが必要となります。船の場合、海上にいる限り、水は潤沢にあります。後は汲むものさえあれば、初期消火ができます。

 ところで、普通のバケツと違って、この船舶用の消火バケツには、取っ手だけではなくて2.5m以上のロープの付属が義務付けられているのです。理由は船縁ふなべりから水をくみ上げるには、取っ手だけでは海面に届かないから。となると、やはり物入れに放り込みっぱなしはちょっともったいない気がしますよね。

 こませや魚の血で汚れたデッキを洗う際の水汲みや生餌用イワシのイケス代わり、なんて使い方もあるかもしれません。そうだ、「消防用」なんて無粋な文字じゃなくって、「FIRE BUCKET」と書いたり、炎をデザイン化したイラストなどを描いておいてもらえば、部屋のゴミ箱や植木鉢カバーにしたり、インテリアとして有効活用できるかも。もしかしたら、トートバッグ代わりにブレイクしちゃったりして。 

※この記事は過去の「Salty Life」の記事に加筆・修正して掲載しています。

ヤマハボート


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