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Ses-Style「南の島の楽園クルージング」【ヤマハマリンクラブ・シースタイル】

目を細めるほどに輝いていた空が、ゆっくりと赤みを帯びてマジックアワーと呼ばれるこの時間になると、船上はドラマチックな景色の特等席となります。今回は沖縄・西海岸のシースタイルをご紹介します。

観光スポットと有名な残波岬。船上からの眺めは勇壮な海岸線に白亜の灯台が印象的だ

  空港の喧噪を後にレンタカーで西海岸を北上すると、晴れた日にはマリンブルーとエメラルドグリーンに輝く海が出迎えてくれます。沖縄の珊瑚礁が作り出す海の景観は、観光客にとってはまさに楽園とも言える色彩の豊かな広がりを肌で感じることができます。
 今回のホームポートはマリンランド・フィッシャリーナ北谷店。西海岸の中部に位置する北谷町は、シーサイドリゾートタウンとして早くから開発が進み、観光スポットとして有名なアメリカンビレッジを中心に、今では本州からの滞在者が多く、その雰囲気は海外のマリンリゾートにも通じる雰囲気があります。

海の上空では嘉手納基地からの訓練飛行が行われていた

 南国らしさを目の当たりにできる西海岸ですが、リーフの外の沿岸は東シナ海からの潮流が複雑で、初心者にとっては手強い海としても知られています。一方でリーフの中は穏やかな海となっていますが、所々の珊瑚礁が暗岩のにようになっているので、航行には十分な注意が必要です。
 今回のクルージングは北谷から残波岬までおおよそ20マイル。リーフの中を航行すれば片道1時間ほどの航程ですが、実際に海を走ると西海岸の変化に富む景色が味わえますので、家族や仲間と一緒に海から沖縄本島を眺めるには、見どころの多いコースです。

食料を持ち寄っての船上パーティも楽しい

 目的地の残波岬は高さ約30メートルの断崖で、千葉の屏風ヶ浦や福井の東尋坊と同じく荒々しい景観が印象的。その上に立つ残波岬灯台は南西諸島随一の高さを誇ります。「灯台のあるところ難所あり」と言われますが、残波岬の沖合も同様に、かつての船乗りはやんばる(北部エリア)から那覇へ、また那覇からやんばるへ、と向かう船上でお祈りをしながら航行していたという言い伝えがあるそう。動力船ではない時代の言い伝えが今に残るほど、この岬周辺は難所だったという見方もできます。

畑が広がる牧歌的な景色、プライベートビーチを有するリゾートホテル、そして断崖絶壁など、海岸線はめまぐるしく変化する

 この残波岬でボートを旋回させて北谷へと、航路を戻るように進路を取ります。リーフがあるおかげでアンカリングできるポイントや釣りが楽しめるポイントが点在しているので、往復のどちらかでコースに加えれば海の沖縄時間がより濃くなることは間違いありません。そしてサンセットは、ホームポートの北谷の沖で見るのがオススメ。正面にサンセット、背景にはアメリカンビレッジの夜景とベストなロケーションで思い出に残る時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

午後のクルージングならサンセットプランの追加がオススメ。マジックアワーも特等席で観覧できる

*マリンランド北谷フィッシャリーナのクラブ艇は、写真のSR330からフライングブリッジタイプのSR320へ変更になっています。

レンタルボートはマリンクラブ・シースタイル | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.co.jp)


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