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船に掲げられる旗にはいろいろな意味があります。 【海の博物誌】

 軍艦、商船、漁船、プレジャーボートなどの種類を問わず、外洋を航行する船には様々な旗を掲揚することが義務づけられています。たとえば同じ国旗でもマストに掲げた場合は行き先を示し、船尾に掲げた場合は国籍を示すというように、意味が異なってくるのでややこしいのです。
 また、船の通信や意思表示に用いられる国際信号旗も種類が多く、組み合わせも多いので覚えるのに一苦労です。この国際信号旗は、ヨットレースにおいてもヨットハーバーや会場の運営ボートなどにも掲げられ、競技者にさまざまな指示を出したり、連絡をするときに用いられます。そしてその意味は、外洋航行中に用いられる通常の国際信号旗とは異なり、レースならではの意味を持っていたりします。

 実際のボート免許の試験問題に次のようなものがあります。

【問題】船舶の旗章について述べた次の文章のうち誤っているものはどれか。
1)満船飾は、国の祝日、進水式の時に行う。
2)行先旗は出帆の時、目的国の国旗を船尾に掲げる。
3)敬礼は商船が軍艦等と行き会うとき船尾の国旗を半下する。
4)旗は国旗や社旗を半旗として昼間掲げる。

問題の正解は2)。
先述したばかりなので間違えないですね。船尾に掲げた国旗は国籍を示します。


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