母なる湖、いつまでも。
静岡県西部に位置する浜名湖は、太平洋の海水が流入する汽水湖です。1958年にマリン事業に参入して以来、ヤマハ発動機のマリン製品の多くはこの湖で生を受け、世界の水辺で活躍しています。母なる湖への感謝を込め、この豊かな自然環境を守っていこうと、毎年、マリン事業に関わる100人規模の従業員が自社製品を使って清掃活動を行い、その共通体験を通じて「シーマンシップ」が伝承されています。
浜名湖の南西部に位置するマリン製品の開発拠点。そこには「人と艇体の一体感」を求め、航走テストのフィールドと整備室を往復するPWC(パーソナルウォータークラフト/水上バイク)開発者の姿があります。仕事はもちろん、生活の一部でもあるこの湖に対し、強い感謝と親しみを抱くヤマハマンの一人です。
マリン事業本部のスタッフによる「マリンクリーン活動 in 浜名湖」がスタートしたのは2013年。以来、周囲長約114㎞の湖岸を、ウォータービークルやボート、船外機等、自社製品を使って清掃活動を重ねてきました。毎年、清掃エリアを分割しながら活動を継続してきたことで、その活動は2019年から2周目に入っています。
「マリンクリーン活動 in 浜名湖」には、開始当時から変わらぬ伝統的な3つの目的があります。一つ目は、浜名湖への感謝を込めたヤマハ発動機らしい「社会貢献」。そして、活動を通じて体感するさらなる「商品理解」。さらに、未来を背負うマリン人材への「シーマンシップの伝承」です。
今回もマリン事業本部の各部門から、技術系の社員、営業や間接部門の若手たちなど、合わせて約100人の社員がゴミ袋を片手に清掃活動を行いました。出航前の準備から帰港後の片づけまで、参加者たちは協力し合い、時には教え合いながら自分たちの手で各種作業を行いました。
この日、回収されたのは138袋・240㎏のゴミ。母なる湖に捧げる感謝の活動は、今後も長く受け継がれていくことでしょう。