意見を聞いてみると、なぜかみんな楽しげに話し出すんだな 「手巻き寿司」 【船厨-レシピ】
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意見を聞いてみると、なぜかみんな楽しげに話し出すんだな 「手巻き寿司」 【船厨-レシピ】

 回転寿司と言えば、以前は本当に鮨が店の中を回っていたんだよなあ、などと懐かしくなるほど、昨今の社会情勢は鮨の世界を変えました。いや、あくまでも回転寿司の話なんですが。でも、それ以前から目の前を次々と通り過ぎる品を無視して、タッチパネルであえてオーダーをしていた人の方が多いのではないでしょうか。

 そう、回転寿司といえども、多くの人は、その人なりの流儀というものを大切にしていたのですね。たとえば醤油をネタに直接かけるスタイルは許せない、とか。もしくは、わさびはネタに直接つけるものだ、いや、そもそもわさび抜きってなんなんだ、とか。回転寿司という世界の話ではあるけれど、拙子なんかは、それでも庶民なりの寿司へのこだわりを大切にしてきたわけです。
 だがちょっと待て。食文化は長い年月を経て変わっていくもなのではないか。そもそも江戸前寿司は、屋台で食するものだったはず。一般的に店舗で鮨を供するようになったのは、屋台での生ものの販売が禁止された戦後のことだというではないですか。

 それに、そもそも江戸前の寿司に、現代の寿司ネタ一番人気「マグロ」は存在しなかったのではないかという疑問もありますね。以前に「全国すし商生活衛生同業組合連合会」という鮨業界のホームページをみたら、江戸前寿司で一番人気のネタはエビだったらしいです。そのほか、シラウオ、ヒラメ、キス、サヨリ、アジ、コハダ等が一般的なネタでした。昨今、太平洋クロマグロが絶滅の危機に瀕しているといわれますが、寿司の「通」を気取る御仁は、そのあたりにもこだわってもいいかもしれません。
 
 さて、寿司文化を大きく変えた回転寿司ですが、家族連れでテーブルを囲み、楽しそうにしている人々を見ていると、悪くはないなと思います。同じ意味で、寿司をとても楽しげな庶民の食に変えたスタイルが手巻き寿司でしょう。
 手巻き寿司が生まれたのは実はそれほど昔のことではなく、昭和46年、あるお鮨屋さんが供したのが始まりなのだそうです。それが家庭に普及していったわけです。  

「家族が全員そろう日はよくやる」「お父さんは自分が食べる暇がない」「好きなネタは納豆」など、手巻き寿司についてデスク周りのスタッフにコメントを求めてみたところ、たいした情報は得られなかったのでありますが、家族構成や世代によって目の付け所は異なるものの、みんな楽しそうに話すのが印象的でした。 みんな手巻き寿司が好きなのです。

 手巻き寿司でこだわるとすれば、やはりネタ。米、酢。そしてなんといっても海苔。そこにこだわり尽くしてこそのソルトライフです。
回転寿司よりお高くつくのは致し方ありません。

「手巻き寿司」の作り方
■材料(4人分)
刺身など好みの物、ひき割り納豆、きゅうり、卵焼き、大葉など、米3カップ、酢60cc、砂糖大さじ4、塩小さじ1、手巻き寿司用の海苔、わさび、醤油
■作り方
1)米は炊飯器で「すし飯」の水加減で炊く
2)合わせ酢を作る。酢、砂糖、塩を、耐熱容器に入れ電子レンジで30秒ほど温めよくかき混ぜておく
3)炊き上がった飯に合わせ酢を振りかけながら、杓文字で切るように混ぜ、団扇であおぎ、さます。
4)きゅうりは板ずりし、10cmくらいのスティックに切る
5)海苔の上に酢飯を薄く広げ好みの具を乗せて巻く

※この記事は過去の「Salty Life」の記事に加筆・修正して掲載しています。


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