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釣るのも良いけど、食べて嬉しい槍烏賊。 【レシピ- 船厨】

 烏賊=イカは、サカナではなく軟体動物なので、ヒレの付いたカッコいい魚を釣るのが好きな筆者は意図的にイカ釣りを避けているのですが、ここまでイカ釣り人口が増えてくると、流石に無視できない存在になってきます。

 もちろんイカ釣りは古くから行われていました。漁業で使われてきた独特の疑似餌「餌木えぎ」が使われることが多いです。その「餌木」をもじって、釣りギョーカイでは「エギング」という言葉が一般化して、多くの人がスポーツフィッシング(遊漁)として「エギング」を楽しんでいます。余計なことを承知であえて言わせていただくと、筆者はこの手の「ing」が付いた造語がとても苦手で、本当のところ、「エギング」という言葉を使うのにかなりの抵抗があります。そもそもイカはFishではないのでフィッシングというのも誤りかもしれません。イカ釣りはイカ釣りです。

 エギング、もといイカ釣り人気の背景には、それなりに奥が深くテクニックが必要なことの他に、なんといっても「食べてうまい」ということもあるようです。ゲーム(対象)としてよくイメージされるのはなんといってもアオリイカでしょうか。でも、実際には様々なイカが釣れます。ヤリイカもそのひとつ。旬は春とされます。産卵間近に岸に寄ってくるので、陸からでもよく釣れるようになることから、人気のイカなのだそうです。

 ヤリイカの特徴はその名が示すとおり、他のイカに比べて細長いこと。食べては食感にコシがあること。だからパスタのソースの具材にもいいと思います。細長いので輪切りにしてそのまま一口で食べることができるところもいいですね。

 先日、マダイを釣ろうと海にルアーを落としたらたまたまヤリイカが釣れました。リングイネはもちろん買ってきました。自分でパスタを打ったりはしません。リングイネを茹で上げて、ヤリイカのトマトソースを絡めてみました。よく冷えたワインにとてもよく合います。もちろんワインも買ってきたものです。

「ヤリイカのリングイネ」
■材料(4人分)
リングイネ400g、ヤリイカ小4杯、トマト缶2個、タマネギ1/4個、黒オリーブ、塩、胡椒、オリーブオイル適量
■作り方
1)ヤリイカは内臓と骨を取り、洗って、輪切りにする
2)粗みじんにしたタマネギを適量のオリーブオイルで炒め、1のヤリイカを入れて炒める
3)イカに火が通ったら中火にしてトマトと半分に切って種を取った黒オリーブを加えて弱火で10分ほど煮込み、塩と胡椒で味を調える
4)アルデンテで茹でたリングイネを皿に盛り、ソースを絡めて出来上がり

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