恒例! 秋の海で愉しむ、意外なご馳走 「栗ご飯」 【船厨-レシピ】
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恒例! 秋の海で愉しむ、意外なご馳走 「栗ご飯」 【船厨-レシピ】

 普段、ボートフィッシングのランチと言えば、コンビニのおにぎりで済ませてしまうことがほとんどではないでしょうか? でも、海の上で粋なランチをさりげなく、さっと出せるのは、ボートのキャプテンやクルーにとって、シーマンシップ( “スポーツマンシップ”に似ていますが、精神論ではなく、海の世界では航海におけるスキルを指します)のひとつであり、その見せ所なのではないかと、そんな風に筆者は信じております。

 さて、秋になると、東京湾奥のシーバス(鱸=スズキ)の活性が高くなり、当該海域のランカーシーバス狙いのボートアングラー(釣り人)にとっては「本格的なシーズン到来」ということになります。湾奥ではシーバスをターゲットにしたトーナメントもこの時期に開催されることが多いのです。というわけで、我ら仲間たちは、秋にシーバスフィッシングの集いを持つことが多くなります
 そんな集いで、仲間のひとりが毎年のように持ってきてくれるのが、彼の奥様が炊いた絶品「栗ご飯」。
 彼の住む海無し県の某町は、その地名を流れる清流の名を冠したブランド栗の産地なのですが、それを手に入れるには販売所に朝から並ばねばならないほどの人気です。でも彼の場合、近所の農家のおじいさんにお裾分けしてもらえるのだとか。そして、この栗が、おどろくほど美味いのです。

 本来、海の上で栗ご飯となると意外に思ってしまいそうですが、 我らヘッポコアングラーズにとって 、栗ご飯は秋の海でこそ食べることのできる、恒例のご馳走になっている、というわけです。当然ながら呑気に栗ご飯を食べている間は、シーバスはまったく釣れませんけれど。
 レシピを教わって、栗ご飯を自宅で再現してみました。彼の奥様のレシピは、余計な味付けをしていないところがいいのです。土鍋で炊いて、最後に強火にして、あえて焦げをつくっています。先日ご紹介したタコ飯と基本的なコンセプトは同じで、潔く、男前なレシピです

 今回の栗は、ブランド品ではありません。土鍋ではなく、手を抜いて炊飯器を使いました。「お焦げ」はありませんが、それでも冷めていない分、これも絶品といえるほどの出来映えになりました。甘みといえば、ホクホクの栗と、穫れたばかりの新米、僅かな酒から出たものだけ。そのハーモニーがなんとも素晴らしい!
美味しく移りゆく、日本の四季、自然と海に思わず感謝してしまいます。

「栗ご飯」
■材料(4~5人分)
米3カップ、栗 1kg(生栗)、塩小さじ1、醤油大さじ1、酒大さじ1
■作り方
1)生栗は鍋にたっぷりの水を入れ10分程ゆで、そのまま冷ます
2)米を研ぎ30分水につける
3)栗を先の尖った方から丁寧に渋皮も全て剥く
4)炊飯器に米を入れ、塩、酒、みりん、醤油を入れて水を3カップの線まで入れ、栗を上に並べて炊く
5)炊き上がったら栗を崩さないようにそっと混ぜる

※この記事は過去の「Salty Life」の記事に加筆・修正して掲載しています。

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ヤマハ発動機の公式アカウントです。 「海やフネの近くで人生を楽しみたい、日常生活に海の香りと風を吹かせたい」という皆さまに、ほんのり潮気が漂う読み物や写真をお届けします。 18年間、海を愛する人達にお届けしてきたメールマガジン「Salty life」から引っ越してきました。