花火とフネと、ニッポンの夏。〜期間限定のヘッダー画像をお楽しみください!
いよいよ日本全国で梅雨が明け、列島に本格的な夏がやってきました。きょうから期間限定でイラストレーター・Tadamiさんによるヘッダー画像を「夏休みバージョン」としてお届けします。
さて、日本の夏の風物詩といえば「花火」がその一つに挙げられます。全国的に知られる隅田川の花火大会は、もともと「両国川開き花火」として1733年(享保18年)に行われたのがはじまりです。全国的な大飢饉があり、また江戸では疫病が蔓延し、多くの犠牲者を出した翌年のことでした。当時の幕府は慰霊と悪病退散の願いを込めて花火を打ち上げるようになったということです。時が過ぎ、花火が夏の風物詩として定着していくと、船宿の座敷に宴席を設け、さらに粋な人々は、川に船を浮かべて花火を楽しむようになりました。
残念ながら、2021年に日本の各地で計画されていた多くの花火大会は中止となっています。それでもこのご時世にあって、昨年からサプライズで花火を打ち上げてくれる自治体なども現れ始めています。突然、夜空に美しい花が開き、音が鳴り響く─。その光景には、やはり「ニッポンの夏」を感じます。そして打ち上げる職人さんをはじめとする人々の心意気と、「元気出そうぜ!」というメッセージも受け取ることができたりして、なんだか花火がいつもより美しいもののように感じられ、“じわっ”ときます。
困難な環境が続いています。それでもみなさま、どうぞ素敵な夏をお過ごしください。