偏光はいいけど、偏見はだめですよ。 【海の道具】
海の上では、サングラスはなくてはならないアイテムの一つです。ファッション的な意味合いよりも、実務上求められるアクセサリーといえます。
晴天時に裸眼で海をみていると、太陽光が海面に乱反射し、キラキラ輝いて綺麗ではあるけれど眩しいことこの上ありません。ドライバーともなれば視界を遮られて、海面の浮遊物などを見落とすことにも繋がり、危険でさえあります。
さて、このサングラスというもの、ただ色が濃ければ眩しくない、といった単純なものではなく、眩しいか眩しくないかは、レンズを通して入ってくる光の質によるものらしいのです。機能性の高いサングラスのスペックでよく目にするのが「偏光レンズ」という言葉。実を言うと、その原理を解説した文書を読んでもよくわからなかったのですが、ボーっとした頭でなんとなく理解したのは、目で見えないほどの格子、つまりブラインドが施されていて、無節操に飛び回る光の粒子をシャットアウトしているということのようです。 さらにそれによって見えにくい物がすっきりと見えるようになる。
だから、いくら濃い色のサングラスを掛けても、光を制御できなければ眩しさは抑える事ができないし、逆に言えば、色が付いてなくても目に入る光を正しく制御できれば、眩しさの抑止という意味では有効だということになるようです。
またサングラスは眩しさを抑えるだけではなく、紫外線を遮断したり、釣り針などから目を守るためのプロテクターとしての役割も担っています。
昭和の時代はサングラスをかけているだけで、どこか「不良」なイメージがあったりして、それこそ偏向ならぬ、偏見があったかもしれません。いまは、特に夏は、紫外線から目を守るツールとして当たり前の存在になっていますね。