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政府が認可している由緒あるクラブ旗も 【海の博物誌】

 ヨットやプレジャーボートは、大きさや用途からすると個人のもの、あるいはスポーツ用というイメージが強いのですが、機能や法律などの面では軍艦や商船と同じ船舶として扱われます。従って、航行するときも停泊中でも、一般の船舶と同様のルールを守らなくてはならないケースが多々あります。

 信号旗に関しても、船舶旗をはじめ一般船舶と共通の信号旗を使うことになっています。ただし、ヨットレースの場合は例外で、いくつかの信号旗に国際信号とは別の意味を持たせて使います。また、ヨット特有の旗もあって、クラブ旗やオーナー旗、役員旗などを掲げているところもあります。

各国からのゲストと交換されたクラブ旗を飾るヨットクラブも多い

 ヨットはオランダで生まれ、イギリスで育ったといわれており、ヨーロッパには永い伝統を誇るヨットクラブが数多くあります。そうしたクラブのなかには、政府に承認されたクラブ旗を持っているところもあります。たいていは軍艦旗や商船旗をアレンジしたもののようです。

 オーナー旗というのは、そのヨットの持ち主の旗。役員旗はそのヨットの持ち主の、ヨットクラブにおける地位を示すもの。競馬界では馬主がそれぞれの服色を決めていて、自分の馬に乗る騎手にはその色の騎乗服を着させたりしますが、どちらもヨーロッパの上流階級の格式を感じさせます。

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