Sea-Style「手軽にアイランドクルージングを楽しむ(三河湾・日間賀島)」【ヤマハマリンクラブ・シースタイル】
アイランドクルージング−−−。島に航くまでの高揚感。港に舫を取ったときの安心感。そして離島ならではの出会い。マリーナに戻ったときには、なにものにも代え難い時間が、達成感と共に心に刻まれること。今回は三河湾の離島、日間賀島を訪れました。
アイランドクルージングを楽しんでみたい。しかも手軽に。という条件で選んだのが三河湾の日間賀島へのクルージングです。三河湾は強い風が吹かない限りは、湖のような穏やかな水域で、三河三島と呼ばれる日間賀島、篠島、佐久島に加えて三河大島がありアイランドクルージングの宝庫です。
日間賀島はデイクルージングの目的地としても人気のある島です。島内にはあちらこちらにタコのモニュメントがあり、タコの島として有名ですが、ふと疑問に思ったのが日間賀島はなぜタコの島なのかということ。もちろんタコの漁場が目の前にあるから、ということはわかりますが・・・・・・。
ということで島の人に聞いてみると、『昔の言い伝えで漁師が揚げた網の中に、大きなタコが入っていて、そのタコが如来様を守っていたことから、島でタコを奉るようになった。でも、あくまでも言い伝えであって本当のところは分からないのですが、私も含めて島の人々は信じていますよ』 とのこと。島内にある安楽寺にはその如来を奉り、毎年1月3日にはタコが奉納されるそうです。
島内のマンホールにまで描かれているタコを見れば、ここが最も人とタコの距離が近い場所であることは間違いなさそう。タコと如来と人間が織りなす話は、離島という場所の|古≪いにしえ≫の話としては真実のように聞こえます。
こうした古きロマンに思いを馳せながらも、私たちの現実的な楽しみと言えば食事でしょうか。日間賀島はタコ以外にも冬にはフグの料理が有名なことから多幸(タコ)と福(フグ)の島とも言われ縁起の良い島とも言われています。
今回はタコとの遭遇となりましたが、スナメリを探すクルージングやキスなど底物を狙うボートフィッシングなど、三河湾は遊び方のバリエーションも豊富にあるので、天気や時間によって、遊び方を変えることができます。
時間があればぜひアイランドクルージングの醍醐味を楽しんでみてはいかがでしょうか。