世界中で食されているサバは、もちろん日本人にとっても身近で、イワシやサンマと並んで国民食といっても過言ではない魚です。代表的な料理では干物、塩焼き、鯖味噌、しめ鯖、鯖寿司などがすぐに思いつきますね。

　こうした人気の魚を、洋風にアレンジして食べたいと思う時、いつも思い出してしまうのは、ヨーロッパの西の果て、ポルトガル。ポルトガルは魚食が一般的で、例えば魚屋さんやレストランなどでも鯖はもちろんイワシ、アジ、スズキ、タラ、イカ、タコ、エビなどの魚介が普通に並んでいます。そして調理してワインと一緒にいただきます。調理はとてもシンプルで、炭火焼きは人気です。

　サバの炭火焼きでポルトガルの海辺のレストランを思い浮かべたりするのは、なかなか乙だと思っています。筆者のきわめて個人的な思い入れに付き合っていただく必要もないのですが、ただ焼くだけでなく、いつもと違ったサバの料理で食卓の雰囲気を変えてみるのはオススメです。
　たとえば、海塩ではなく岩塩を使って、オリーブオイルやハーブを使うだけで、がらりと変わります。ワインにもぴったり。魚のある食卓の雰囲気ががらりと変わります。

　今回は、少しだけ時間をかけてポテトといっしょに鯖をオーブンで焼いてみました。魚とジャガイモの組み合わせは大好きです。ご飯も良いですけど、この際、パンと一緒にどうぞ味わってみましょう。

「サバとポテトのオーブン焼き」