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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
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記事一覧

ピアノの旋律に乗り、世界の海をクルーズ 【キャビンの棚】

 フランスのブルターニュ地方の海岸線は「コート・ソバージュ」(野性の海岸)と呼ばれます。…

海から生まれたアンチヒーロー文化 【キャビンの棚】

 現代の日本はもちろん「海賊」などとはまったく身近に縁のない存在です。あるのは、漫画・ア…

世界で最も美しい海の詩かもしれない。 【キャビンの棚】 

 ジョニー・マンデルは、元々はジャズのトランペット、トロンボーン奏者でしたが、1965年に制…

“海が好き”を自負しながら、どれだけ海を知っているのか。 【キャビンの棚】

 私たちボート乗りのお楽しみのゲレンデ、海。とくに沖縄辺りにくり出して、白い砂浜から続く…

未練がましく、チック・コリアで夏にすがる。 【キャビンの棚】

 残暑すらなくなりました。秋が深まっていきます。あまりの暑さに悪態をついていた日々が懐か…

物語の面白さだけでなく、海言葉に興味津々。 【キャビンの棚】

 ボートやヨットのキャビンの棚というやつにはさまざまな物が押し込まれています。予備に取り…

“海の灯りを守る”ということの美しさ。 【キャビンの棚】

 灯台は海を象徴する代表的なアイコンです。そんな灯台の魅力を発信する「灯台どうだい?」というフリーペーパーがあります。  その発行人で編集長の不動まゆうさんがこよなく愛し、同誌に頻繁に登場してきたのが灯室にあるフレネルレンズです。灯台マニアを心酔させる “フレネル様”こと、フランスの物理学者オーグスチン・フレネルが生み出したレンズ。同心円状に溝を刻み、スケール感と曲線の美しさを兼ね備えているレンズが、一部の灯台マニアにとってはたまらないらしく、ファンがいるようです。  しか

雲を眺めて天気を予測できますか? 【キャビンの棚】

 5年も前のことです。平成30(2018)年12月20日、外国の駆逐艦から、海上自衛隊の哨戒機が火…

人生を変える、大魚との出会い。 【キャビンの棚】

 ロンドンの郊外にある銀行の支店長である主人公は、妻とともにインド洋に浮かぶモーリシャス…

古き良き時代。事件は豪華客船で起こる。

 直木賞に本屋大賞(2回)ほか、アレコレの有名文学賞を多数受賞している人気作家の恩田陸が…

クルージングの思い出を美しく飾ってくれる〜海上の凪と成功した航海 【キャビンの棚…

 航海とは、それがどんなに小さなデイクルージングであっても、港に帰り着いたとき、それがひ…

正義と仁愛の海物語。 【キャビンの棚】

 読者の中には不運にも「118」コールを余儀なくされた方がいるでしょうか。あるいは、港則法…

やせ我慢もいいけど、読書ですごす雨の日もまたいいんです 【キャビンの棚】

 「船乗りは雨も好きにならなきゃいかん。雨が降っても傘はさすな。カッパ(オイルスキン)を…

タイトルから連想した「港町ブルース」とはかけ離れた内容ですが。 【キャビンの棚】

 1969年に森進一が歌って「日本有線大賞」に輝いた『港町ブルース』は、テレサ・テンら多くの歌手もカバーし、台湾やインドネシアなど海外でもヒットした名曲です。文字通り、全国各地の港町が登場するいわゆるご当地ソングで、実は、歌詞はレコードのプロモーションキャンペーンとして一般から公募されたものだそうです。  6番まである歌詞では、函館・宮古・釜石・気仙沼・三崎・焼津・御前崎・高知・高松・八幡浜・別府・長崎・枕崎・鹿児島と14の港町が歌われます。その詞の内容は、まあ、ムード歌謡