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Column- 潮気、のようなもの。

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海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。
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記事一覧

新しいモノに戸惑う楽しさ。 【Column- 潮気、のようなもの】

 念願のマイボートを中古とはいえ手に入れて、そろそろ半年が経つ。これは以前にも書いたこと…

海抜ゼロメートルの平安。 【Column-潮気、のようなもの】

 標高3810メートルに水を湛える、“天空の海”から、リマに戻ってきたときは正直いってほっと…

天空の海を、そっと渡る。 【Column-潮気、のようなもの】

 南米のチチカカ湖の畔にあるホテルで数日滞在したことがあって、それは拙子が自慢できる、数…

とりとめもなく、キーウエストとヘミングウェイと「老人と海」のことなど。 【Column-…

 米国・フロリダ州のマイアミから USハイウェイのルート1をひたすら南下し、広大な湿地帯を抜…

近いようで遠くて、遠いようで近い。 【Column- 潮気、のようなもの】

 埼玉県西部地区にある、拙子の自宅兼仕事場の最寄りのインターチェンジから高速道路を使うと…

「灯台」は愛されるべき存在なんです。 【Column- 潮気、のようなもの】

 もちろん灯台の存在は子どもの頃から知っていた。でも、その頃は、灯台の果たす役割について…

船に名前をつける、ということ。 【Column- 潮気、のようなもの】

 マリーナの係留桟橋に並ぶボートやヨット、漁港に浮かぶ漁船などを見ていると、それぞれの船には名前がついていることに気づく。そして、それらを見ていると、船名にはオーナーの海や船に対する拘りや愛情が見て取れたりする。センスがよく、カッコいい名前を見つけると、嬉しくなる。  多くの人は、ボートやヨットは趣味性が強い乗り物だから名前をつけるのだと思うかもしれない。確かにその側面はあるかもしれないけれど、船舶法という日本の法律によって、船の「名前」を登録することになっているのだ。そして

アジアの水都・バンコクで日本の“大航海時代”を回想する 【Column- 潮気、のような…

 各国の入国規制が緩和され、非常事態宣言など厳しい感染防止対策を取っていたタイも、ほぼ平…

東京湾で見た、或る日の勇魚。 【Column- 潮気、のようなもの】

 のんびりボートを走らせていたら、遠くの波間に潮を吹く黒い影が見えた。  「えー!? ここ…

ボートショー歩きづくし 【Clumn- 潮気、のようなもの】

 今年も、まもなくジャパンインターナショナルボートショーが始まる。いわゆる“マリン業界”…

いい引き波、悪い引き波。 【Column- 潮気、のようなもの】

 「前だけを見ろ、後を振り返るな」  なんだかカッコいい気がするけれど、船の上では大きな…

海洋国家の人々は魚が好きなんだ。 【Column- 潮気、のようなもの】

 世界中のフットボールファンが熱狂するワールドカップの準々決勝でポルトガルが敗退してしま…

海で人々を助けるヒーローたちも楽しんでいるんだよ 【Column-潮気、のよう…

 寒くなってくると、決まって南半球の海を思い出す。いうまでもなく、南半球では、季節が日本…

深まる秋に、はじける北欧の夏を想う。 【Column- 潮気、のようなもの】

 陽の出ている時間がめっきり短くなった。仕事を終えてから外出しようとなると、日は暮れている。世の中には暗くなってから元気になる人も、それなりにいらっしゃるようなので、それはそれでいいかもしれない。でも、私はというと、秋が深まるにつれ、暗くなるのがやたらと早い海岸で、沖を眺めながら「今年の夏は正しく過ごすことができただろうか」などと反省するのが近頃の常となっている。夏はかくも短い。柄にもなく、けっこうセンチメンタルなのである。  この季節の移り変わりに接するたびに思い出すのは