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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
運営しているクリエイター

#ジャズ

マイルスとヘミングウェイ、というこじつけ。 【キャビンの棚】

 マイルス・デイビスのトランペットはあまりにもジャズし過ぎていて、どうもここで取り上げる…

ピアノの旋律に乗り、世界の海をクルーズ 【キャビンの棚】

 フランスのブルターニュ地方の海岸線は「コート・ソバージュ」(野性の海岸)と呼ばれます。…

未練がましく、チック・コリアで夏にすがる。 【キャビンの棚】

 残暑すらなくなりました。秋が深まっていきます。あまりの暑さに悪態をついていた日々が懐か…

ヘビーウェザーセーリングの後、美しいものに癒やされる。 【キャビンの棚】

 編集部の「キャビンの棚」にジャズが多いのには理由があります。潮気があるからとか、海が似…

リオの爽やかな風に骨太のジャズが融合する隠れ名盤 【キャビンの棚】

 世の中には、あまりにも実力があったり、有名すぎる主役の影に隠れて、正当な評価が得られに…

冬の津軽海峡、それともニューカレドニアのビーチ? 「SEAGULL(かもめ)」 【キャビ…

 どこの波止場でしょうか、海辺で手を伸ばして空飛ぶカモメに餌を差し出す女性、そして小さな…

夜明けのハーバーで舫いを放つ、高揚感を思い出す 「Miaden Voyage」 【キャビンの棚】

 自身が身を置く世界の素晴らしさを、高度な感性を持った第三者の表現によって改めて思い知ることはよくあることです。洗練された美しい絵や写真、文章、そして音楽。歳を重ねれば、その機会がさらに増え、人生がより豊かに味わい深いものになることでしょう。  たとえば、ハービー・ハンコックの「処女航海(Maiden Voyage)」。このアルバムのライナー・ノーツの中で、ハービー本人は次のように語っています。  「この音楽は、広大で威厳が漂う海、そこを進み行く処女航海中船の壮麗さ、遊び