忙しそうだね、少し休んでみないか? 「オーパ!」 【キャビンの棚】
釣り人であり、旅人である写真家がいました。彼が釣り竿とカメラを抱えて旅に出る際、必ず携えて行く本があって、それが開高健の「オーパ!」でした。持って行くだけでなく、いつかブラジルのアマゾンで世界最大の淡水魚といわれるピラルクーを釣りたいと、この本を枕元に置きながら夜な夜な夢見ているのだ、とも語っていました。後に、彼は夢を実現しました。
そして、その釣り人にならって、若かった拙子もこの本を手にすることとなりました。
「オーパ!」とは、驚いたり感嘆したりするときにブラジル人