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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
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記事一覧

海を哲学すると優しい気持ちになれるのです。 【キャビンの棚】

 もしかしたら、この本は舞台が海でなくてもよかったのかもしれません。そして、主人公がくじ…

恐怖心から生まれる荒唐無稽な話の楽しさよ。 【キャビンの棚】

 夏が怪談の季節なのは、怖い話を聞くと背筋がゾクっとして、いわば寒気と似た感覚を味わえる…

ロックとボートの粋な関係 【キャビンの棚】

 イギリスのリバプールで活動していたビートルズが「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューしたのは19…

憧れの島、小笠原が小笠原たる所以。 【キャビンの棚】

 古希を過ぎたオールドセーラー2人からヨットを始めた若い頃の話を聞く機会がありました。た…

絵本とピアノの自然讃歌 【キャビンの棚】

 これまで本欄で何度か取り上げた、絵本作家のロバート・マックロスキー。その代表作のひとつ…

七つの海を支配する「ラム酒」の話。 【キャビンの棚】

 知り合いのヨットのキャビンの入り口に、こんな文言を書いたプレートが貼り付けてありました…

昭和のファッションリーダーが作った“ヘミングウェイ” 【キャビンの棚】

 ボートや釣りを愛する人にヘミングウェイのファンが多いのは、ヘミングウェイ自身が海を愛し、釣りを愛していたというエピソードによるところが多いのでしょう。彼の自然観、自然の中に身を置く人間の尊厳などが簡潔な表現の中にちりばめられた「老人と海」、ライフスタイルにおいてはキーウェストからキューバ時代の生活に憧れるファンは多いようです。  作詞家の故・安井かずみもヘミングウェイ作品を愛したひとりであったと伝えられています。  安井かずみは昭和歌謡曲の全盛に活躍した作詞家で、数々のヒッ

座右に置きたい「心の海ガイド」 【キャビンの棚】

 とある遊園地に海賊船を模した遊覧船があって、その船長さんは、なんとモデルさんかと思われ…

マイルスとヘミングウェイ、というこじつけ。 【キャビンの棚】

 マイルス・デイビスのトランペットはあまりにもジャズし過ぎていて、どうもここで取り上げる…

ある時代、救世主となった海の男。 【キャビンの棚】

 コロナがほぼ収束して、世界規模での「日本ブーム」が再開したようです。2023年の訪日外国人…

人なつっこいハワイが明るい気持ちにしてくれます。 【キャビンの棚】

 世界中のリゾートアイランドや海辺の観光地の訪問経験が豊富な者の中でも、お気に入りのリゾ…

鳥の人による、楽しい無人島冒険、絶妙な研究。 【キャビンの棚】

 ずいぶん前ですが、友人が大柄な蝶々のプリントのアロハシャツを着て西表島の港に上陸したと…

二万マイルも潜れるのか? 【キャビンの棚】

 19世紀の終わりに活躍した“SFの父、ジュール・ヴェルヌの代表作に「海底二万里」があります…

ひとを再生させる灯台。 【キャビンの棚】

 Oc W 8s 29m 8M  (単明暗白光 明6秒暗2秒 灯高29m 光達距離8海里)  この灯台の灯質略記を見て「あそこだな」と分かる人がいるでしょうか。まあ、ありふれた光り方ではあります。2010年に廃止になった東京灯標のものなんですが、仮に現役時代であったとしても、東京港玄関口のシンボルであったこの灯標の略記を、わざわざ海図で確かめる人もいなかったでしょう。  ところで、「灯台どうだい?」というマニアなフリーペーパーを発行している女性がいます。不動まゆうさんです。