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ニッポンの魚獲り

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魚が好きな人たちへ。日本の漁業従事者たちと、50年以上にわたってその仕事に寄り添ってきたヤマハのFRP漁船や和船。日本の食卓を彩り、楽しませ、人々の健康を支えている漁師たちの姿と… もっと読む
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記事一覧

シジミ生産地・日本一のある漁師のやり方 【ニッポンの魚獲り】

 本欄ではこれまでに青森の十三湖、小川原湖のシジミ漁をご紹介してきましたが、忘れてはなら…

「速吸瀬戸」の魚の価値をもっと上げる 【ニッポンの魚獲り】

 豊後水道の中でも、九州と四国がもっとも接近する豊予海峡。別名を「速吸瀬戸」と呼び、その…

地味な漁かもしれないが、誇りはある。 【ニッポンの魚獲り】

 鹿児島県の北東部、志布志湾に面した東串良町で漁業を営む森山正章さんは、2001年に故郷に戻…

風味豊かな“幻の海苔”で未来を拓く 【ニッポンの魚獲り】

 かつては笠岡諸島をなす独立した島であった岡山県笠岡市の神島は、1966年から始まった笠岡干…

幻想的な夜の海で獲られる、日本料理に欠かせない煮干しの原料。 【ニッポンの魚獲り…

 日本料理の出汁になくてはならない「煮干し」。その生産量は長崎県が日本一で、全国の3分の…

新たな生産体制で最高級の有明ノリが生まれた。 【ニッポンの魚獲り】

 佐賀、福岡、熊本、長崎と有明海を囲むそれぞれの4県それぞれの地域では、ノリ養殖が盛んに…

表層の回遊魚を果敢に追う、ジャンボ曳き縄漁 【ニッポンの魚獲り】

 沖縄本島の南東部に位置する中城湾の、さらにその東方沖合にはパヤオと呼ばれる浮魚礁が設置されています。このパヤオ周辺で盛んに行われているのがジャンボ曳き縄漁。主に40〜50キロクラスのマグロ類(主にキハダ)を漁獲します。知念漁業協同組合の内間紹文さんの操業に同行しました。  沖縄周辺で漁獲の長期安定化を目的にパヤオが設置されだしたのは昭和50年(1975年)頃から。パヤオを設置することでこの浮魚礁を中心とした新たな生態系が生まれます。ジャンボ曳き縄漁は、ほぼ同じ頃、パヤオに

自分の責任で力を発揮できる漁師に憧れ 【ニッポンの魚獲り】

 29歳の若さで、新造船〈共栄丸〉(DX-53C-0C)を進水させた小川大祐さん。  祖父の代からこ…

磐田はふわふわの釜揚げシラスの産地です。 【ニッポンの魚獲り】

 静岡県の遠州灘、特にヤマハ発動機の本社がある磐田市沖は全国的に知られたシラスの好漁場で…

ノリ養殖の合間に有明海で行われる夏のクラゲ漁 【ニッポンの魚獲り】

 高級なノリ(海苔)の産地として知られる有明海。福岡・佐賀・長崎・熊本の4県が面した豊潤…

限られた漁業に従事する責任と誇り〜駿河湾のサクラエビ漁 【ニッポンの魚獲り】

 背筋に浮かぶほのかな桜色と独特の香りを特徴とし、食材として日本で人気のあるサクラエビ。…

勇壮。果敢。メカジキの突きん棒漁。 【ニッポンの魚獲り】

 三陸沖の海。うっすらと雲がかかり、太陽の輪郭を肉眼でもみとめられる、そんな空の下を、一…

青森のホタテが美味しいワケ 【ニッポンの魚獲り】

 日本におけるホタテの水揚げ高は北海道が一位ですが、養殖の生産量となると話は別。青森県の…

駆除目的で始まった風変わりな漁 【ニッポンの魚獲り】

 風光明媚な熊本県天草下島の南端に位置する牛深では、ある限られた期間、日本国内にはほとんど流通することのないヌタウナギの漁が行われています。輸出先は韓国。もともとは、刺し網にかかったヒラメなどにヌタウナギが害を及ぼすため、駆除することが目的で始まったという珍しい漁です。 輸出が100%のヌタウナギ 「ヌタウナギは刺し網にかかった魚に吸い付いて内臓を食べてしまうので、それを駆除するために補助金が用意され、獲ることになりました。それがこの漁の始まりです。もう40年以上前のこと