幻想的な夜の海で獲られる、日本料理に欠かせない煮干しの原料。 【ニッポンの魚獲り】
日本料理の出汁になくてはならない「煮干し」。その生産量は長崎県が日本一で、全国の3分の一を占めるほど。その長崎県の雲仙市に面する橘湾では、煮干しの材料となるイワシの敷網漁が行われています。
〈若義丸〉の関直光さんは、高校を卒業と同時に父親とともにイワシ漁に取り組みはじめました。以来、20年以上もイワシ漁に携わってきました。今は独立し、船頭としてイワシ漁を指揮する立場です。
イワシの敷網漁の出漁は夜中の1時。イワシ漁について関さんは「経験と勘、それと他船との情報交換が決