マガジンのカバー画像

海の博物誌

18
自然科学、人物、海の生き物、乗り物、文化と歴史、記録……。海にまつわるあらゆる事柄について取り上げるショートコラムです。
運営しているクリエイター

記事一覧

地球の寸法を元に作られた海の単位 【海の博物誌】

 “海里”は地球の寸法を基に作られた単位なんです。陸上で一般に使われている距離の単位「メ…

海中をセーリングするハマグリ 【海の博物誌】

 昔の海辺はとてもにぎやかでした。砂浜にはハマグリやアサリ、マテガイがいたし、岩場にはサ…

夏の厄介者“台風”シーズン到来。 【海の博物誌】

 次々と熱帯地方で発生しては日本列島を縦断していく台風。熱帯地方で発生する低気圧を熱帯低…

「至高の銀杯」のお値段 【海の博物誌】

 どんなレースでもスピードを競い、順位を争うこと自体が楽しいものですが、勝者に与えられる…

眠る魚と眠らない魚 【海の博物誌】

 世界の魚は約4万種類。日本近海にはそのうち2000種がいて、食用として市場に出るのは150種…

航海に欠かせない水路図誌 【海の博物誌】

 船舶が航海や停泊するためになくてはならない物の一つに、「水路図誌」があります。いわば、…

Oh, Blazer ! 【海の博物誌】

 スポーツ選手の移動時のユニフォームであったり、中高生の制服であったり、いろいろな使われ方、着方をされるブレザー。  英語のblazeは「炎・きらめき」などの意味で、Blazerとなると、強烈に光り輝くもの・運動選手が着る色の派手なコートなどの意味になります。  なぜ「炎・きらめき」が洋服の名になったのか。これには諸説ありますが、有力なのは、1870年ころ、イギリスのケンブリッジ大学とオックスフォード大学の対抗ボートレースで、ケンブリッジの代表チームが着ていた真紅の上着が語

七つの海は七色の海 【海の博物誌】

 日本近海を流れる海流のうち、「黒潮」は親潮に比べてプランクトンが少ないので、透明度が高…

渦を生む、時速19kmの水の流れ 【海の博物誌】

 カナダのブリティッシュコロンビア州・キャンベルリバーは、北米大陸とバンクーバー島、また…

ときどき、一時、朝のうち。ややこしくも楽しい気象用語 【海の博物誌】

 天気予報の用語は、「今日はくもり“ときどき”雨でしょう」とか「くもり“一時”雨」「くも…

“海里”は地球の寸法を基にした単位 【海の博物誌】

 陸上で一般に使われている距離の単位・メートルは、“光が真空中で299,792,458分の1秒間に伝…

政府が認可している由緒あるクラブ旗も 【海の博物誌】

 ヨットやプレジャーボートは、大きさや用途からすると個人のもの、あるいはスポーツ用という…

船に掲げられる旗にはいろいろな意味があります。 【海の博物誌】

 軍艦、商船、漁船、プレジャーボートなどの種類を問わず、外洋を航行する船には様々な旗を掲…

船長はサバイバルに強い!【海の博物誌】

 アメリカの軍隊の『サバイバル・マニュアル』は、遭難したときの心得として「必ず生還するのだという強い意志を持て」と繰り返し説いているそうです。  海に限らず、山や戦場でも、遭難者が死亡するのは、飢えや寒さのためよりも、遭難してしまったという恐怖とショックによることが多いといわれています。  海での遭難では、生存者の中に、船頭や船長がいることが多いようです。文化12(1815)年に南米で保護され、カムチャッカ経由で帰国した尾張の国・督乗丸の船頭・小栗重吉、天明2(1782)年