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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
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#ヤマハ発動機

漂流者追体験をバーチャル体験してみる。 【キャビンの棚】

 表題の島は、伊豆諸島の「鳥島」のことです。本州からは600km足らず離れた—— 同諸島では最…

航海者たちの心を妖しい歌声で奪う。 【キャビンの棚】

 本欄でドビュッシーの「海」を取り上げたことがありますが、今回は「海」と並び称される傑作…

同じ海の仲間として応援したくなります。 【キャビンの棚】

 海上自衛隊第71航空隊(岩国基地)に所属する救難飛行艇「US-2」は昨年、いったんは生産打ち…

海にある、輝かしくも繊細な悲しみ。 【キャビンの棚】

 海は楽しい。海は美しい。海に行くと気持ちが良くって、ひとを幸せな気分にしてくれる。異論…

冒険気分は読書で済ませておくのが無難かも。 【キャビンの棚】

 ホーン岬、あるいはドレーク海峡。  ときに40kn(時速70km)の偏西風に南極環流、絶えず生…

海を哲学すると優しい気持ちになれるのです。 【キャビンの棚】

 もしかしたら、この本は舞台が海でなくてもよかったのかもしれません。そして、主人公がくじ…

恐怖心から生まれる荒唐無稽な話の楽しさよ。 【キャビンの棚】

 夏が怪談の季節なのは、怖い話を聞くと背筋がゾクっとして、いわば寒気と似た感覚を味わえるからということになっています。実際、ストレスによって交感神経が活発になると、発汗が促され、皮膚表面の血管も収縮して、体温が下がります。  経験的にそんなことを知っていたんでしょうね。庶民文化の華が咲いた文化文政の江戸市中では、先祖の霊魂が戻ってくるとされるお盆の季節に合わせ、「涼み芝居」と称して怪談歌舞伎を特別興行されました。今の「夏フェス」の先駆けなのかもしれません。往時の三大怪談は『

ロックとボートの粋な関係 【キャビンの棚】

 イギリスのリバプールで活動していたビートルズが「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューしたのは19…

憧れの島、小笠原が小笠原たる所以。 【キャビンの棚】

 古希を過ぎたオールドセーラー2人からヨットを始めた若い頃の話を聞く機会がありました。た…

絵本とピアノの自然讃歌 【キャビンの棚】

 これまで本欄で何度か取り上げた、絵本作家のロバート・マックロスキー。その代表作のひとつ…

七つの海を支配する「ラム酒」の話。 【キャビンの棚】

 知り合いのヨットのキャビンの入り口に、こんな文言を書いたプレートが貼り付けてありました…

昭和のファッションリーダーが作った“ヘミングウェイ” 【キャビンの棚】

 ボートや釣りを愛する人にヘミングウェイのファンが多いのは、ヘミングウェイ自身が海を愛し…

座右に置きたい「心の海ガイド」 【キャビンの棚】

 とある遊園地に海賊船を模した遊覧船があって、その船長さんは、なんとモデルさんかと思われ…

マイルスとヘミングウェイ、というこじつけ。 【キャビンの棚】

 マイルス・デイビスのトランペットはあまりにもジャズし過ぎていて、どうもここで取り上げるのに気が引けてしまいます。海辺で、というよりも、煙草の煙の充満した酒場で、ウィスキーでも飲みながら聞くイメージが強いせいかもしれません。でも、先日、よく晴れた海沿いの道路を車で走りながらこの「Milestones」を聴いていたら、妙にしっくりきたのも事実です。  それともう一つ、マイルスを海に結びつけたくなる理由があって、それは、アーネスト・ヘミングウェイとの共通点だったりします。この二