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船厨

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海を感じる料理、ときどきドリンクにまつわるお話です。「大雑把」「手抜き」ご免のレシピ付き。
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記事一覧

突っ込みどころ満載「船乗りと酒」の物語り。 【レシピ- 船厨】

 船の世界と酒は妙に馴染みます。飲酒操船はしてはいけません。でも、実はほんの少し前までは…

カキをミルクで煮る— 贅沢で温かな冬の楽しみ。 【レシピ- 船厨】

 カキ(牡蛎)の季節真っ盛り。西洋では「月の名にRのつかない時期にはカキを食べるな」とい…

海が育んだ旨味成分たっぷりのパスタ。 【レシピ- 船厨】

 これは小さな子供でも知っていることだと思うのですが、イカというやつは外敵に襲われると目…

勇気を持って作ってみたら、最高峰のスープが出来上がった。 【レシピ-船厨】

 世界中のあちらこちらにはローカルフードなどと呼ばれるものがありますが、最もわかりやすい…

きょうも海で奮闘する漁師を思いつつ、マグロのたたき 【レシピー船厨】

 「クロマグロ(本マグロ)」といえば青森県の大間が有名で、漁の勇壮なイメージと、どこか一…

迷ったらみんなで「しゃーぶ、しゃーぶ」 【レシピ- 船厨】

 いつもの話ですが、ボートで釣りをしているといろいろな魚が釣れます。普通の船釣りというの…

味も量も自分の好みに仕切り直した穴子丼。 【レシピ- 船厨】

 先日、ある取材で広島を訪れた際に、時間を作って厳島に渡ってきました。日本三景の一つに数えられている、いわゆる「安芸の宮島」です。もみじ饅頭で有名なものだから、いい歳になるまで「秋の宮島」だと思い込んでいたことはここだけの話です。  地元の方や宮島に行ったことのある方はご存知だと思いますが、ここは食いしん坊にとって楽園ともいえる島です。買い食い天国なんです。  ほかほかの「紅葉饅頭」やら、熱々の「焼き牡蠣」やら、棒に刺さった練り物の「にぎり天」など胃袋がいくらあってもたりな

割と簡単に釣れてしまったマボロシのシロアマダイ。 【レシピ- 船厨】

 この前、ボートで釣りをしていたらシロアマダイが釣れました。釣り人の間では「幻の魚」など…

天日干しか、乾燥機干しか。干物のついての悩み。 【レシピ- 船厨】

 海辺にいることを実感させてくれる風景というものはいろいろです。空飛ぶカモメやその鳴き声…

秋になると秋刀魚が気になって夜も眠れなくなります。 【レシピ- 船厨】

 秋になるとどうしても秋刀魚(サンマ)が気になります。今年は豊漁なのか、不良なのか。お値…

“我が家のカレーがいちばん”という声も聞こえてきそうですが。 【レシピ- 船厨】

 カレーライスはもはや日本のソウルフード。いまさら記事を書いたり、レシピを紹介したところ…

子どもの頃に憧れていた大人の味、栄螺。 【レシピ- 船厨】

 食いしん坊の筆者が幼かったころ、大人になったら必ずやってやろうと思っていたことがいくつ…

“ヤドカリ”でつくすトマートクリームパスタ の贅。 【レシピ- 船厨】

 カニは美味い。毛ガニ、花咲ガニ、タラバガニ、タカアシガニ、ズワイガニ、松葉ガニ、越前ガ…

活きナマコに初挑戦。口に入れたら、元の姿は忘れた。 【レシピ- 船厨】

 月並みな言い回しですが、「いったい、誰が最初に口にしたのだろうか」という生き物の代表格ではないでしょうか。ナマコです。漢字で“海鼠”と書きます。いったい、どこがネズミなのでしょう。どうしてもネズミには見えません。ネズミに失礼です。  いわゆる無脊椎動物にくくられるのですが、なんとも形容しがたい形です。竹を縦に割って作った足踏みみたい。海から上げてみると、その体はカチカチに固くなったり、ぶにょぶにょに柔らかくなったり、伸びたり縮んだり。  ここまで読んだら、普通は食べる気