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Column- 潮気、のようなもの。

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海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。
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#マリンレジャー

偏屈な目線で楽しんだ、バリの旅。 【Column- 潮気、のようなもの】

 先日、女性がひとり旅をするのにどこかお薦めはないかといった話をする機会があって、いろい…

海抜ゼロメートルの平安。 【Column-潮気、のようなもの】

 標高3810メートルに水を湛える、“天空の海”から、リマに戻ってきたときは正直いってほっと…

近いようで遠くて、遠いようで近い。 【Column- 潮気、のようなもの】

 埼玉県西部地区にある、拙子の自宅兼仕事場の最寄りのインターチェンジから高速道路を使うと…

「灯台」は愛されるべき存在なんです。 【Column- 潮気、のようなもの】

 もちろん灯台の存在は子どもの頃から知っていた。でも、その頃は、灯台の果たす役割について…

船に名前をつける、ということ。 【Column- 潮気、のようなもの】

 マリーナの係留桟橋に並ぶボートやヨット、漁港に浮かぶ漁船などを見ていると、それぞれの船…

ボートショー歩きづくし 【Clumn- 潮気、のようなもの】

 今年も、まもなくジャパンインターナショナルボートショーが始まる。いわゆる“マリン業界”…

船遊びの“天敵”を克服したい! 【Column-潮気、のようなもの】

 もうだいぶ前の話になるが、小学生を対象にした東京湾の自然観察体験会に乗り合わせたことがある。大きな平たい漁船に子どもたちをたくさん乗せて、海に出た。事前に仕掛けておいた網をみんなで上げた。デッキに上がった小魚やタコやエビ、カニなどを手づかみで観察している子供たちはとても楽しそうで、それを眺めているだけでこちらも幸せな気分になった。  そんな幸福感に包まれた世界の中で、「こんなはずじゃなかった」と、苦悩に満ちた数十分を過ごしたであろう子どもがひとりだけいた。自然観察体験会の

「山とは海の一部である」と考える、傲慢な海幸彦 【Column-潮気、のようなもの】

 いつも思い、なんども書いてきたけれど、海というのは沖に出てしまうと、たいていは同じ景色…

ご機嫌な贈り物 【Column-潮気、のようなもの】

「海を見たことがなかった少年」は、フランス人の作家、ル・クレジオによる同名の短編集に収め…

海のダイヤモンドとか真珠とか天国の話。 【Column- 潮気、のようなもの】

 先日、いつもの頼りになるライターさんに依頼して書いてもらった漁業関係の取材記事を読み返…

今さらだけど、海は男だけのものではない、という話。 【Column- 潮気、のようなもの…

“海になってしまいたい”という女性 最近、ある女性のフェイスブックの投稿を眺めるのが楽し…

9歳から76歳の笑顔が一同に集まる、水上スキーの全国大会。 【Column- 潮気、のような…

銀色のウォーターカーテンの向こうに人影が見えたかと思うと、次の瞬間、その向こう側からスキ…

北国出身の 波乗りが選んだ気象予報士という仕事 【Column- 潮気、のようなもの。】

午前3時半からはじまる1日  唐澤敏哉さんは、サーフィンをはじめ、釣りやセーリングなどのマ…

華やかなヨットレースの舞台裏 「ヤマハの470級プロジェクト」 【Column-潮気、のようなもの】

日本人の平均的な体格に適した二人乗りヨット ヨンナナマルキュウ─。いわゆるヨットの“通”は「ヨンナナ」と略して呼ぶことが多いです。正式な名称は「国際470級」。何のことかというと、日本でもっとも普及しているセーリング競技の種目です。日本の大学や社会人のヨット部のほとんどは、この「470級」と、もうひとつ「スナイプ級」というヨットを使用して日々練習を行い、インカレや実業団選手権、さらには国体といった大会に望んでいます。そして、国際舞台で活躍する多くの日本人セーラーが、ヨンナナで