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Column- 潮気、のようなもの。

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海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。
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#コラム

アジアの海の上に暮らす、生粋の海洋民族たち。 【Column- 潮気、のようなもの】

 西太平洋に浮かぶフィリピンのミンダナオ島、インドネシアのカリマンタン(マレーシアではボ…

偏屈な目線で楽しんだ、バリの旅。 【Column- 潮気、のようなもの】

 先日、女性がひとり旅をするのにどこかお薦めはないかといった話をする機会があって、いろい…

ある日、梅雨明け間近の海で見てきたもの。 【Column- 潮気、のようなもの】

 相変わらず海に出ています。拙子のフネは神奈川県の真鶴というところに置いてあります。レン…

馳走の極意、市場巡り。 【Column- 潮気、のようなもの。】

 ボートやヨットでのクルージングの楽しみのひとつに、立ち寄った港での「出会い」、ときに「…

気になる、もうひとつの前線。 【Column- 潮気、のようなもの】

 温暖前線、寒冷前線、そして停滞前線。船乗りにとって、気象の変化をもたらす前線の動きはと…

日本の表、能登半島・輪島のこと〜被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。 【C…

 いわゆる“昭和”世代以外の方々には馴染みのない言葉かもしれないが、本州の日本海側の一帯…

とりとめもなく、キーウエストとヘミングウェイと「老人と海」のことなど。 【Column- 潮気、のようなもの】

 米国・フロリダ州のマイアミから USハイウェイのルート1をひたすら南下し、広大な湿地帯を抜け、フロリダキーズへと車を走らせる。キーラーゴ、アイラモラーダ、ロングキー、マラソンといった魅力的な島々から終着点・キーウエストに至るまでの42の島々を橋(セブンマイル・ブリッジ)でつないだ一帯は、ソルトウォーター・アングラーにとって、天国のようなエリアといって良い。  ターポン、ボーンフィッシュは言うに及ばず、スヌーク、バラクーダ、レッドフィッシュなど、フライ、またはルアーでフラット

「灯台」は愛されるべき存在なんです。 【Column- 潮気、のようなもの】

 もちろん灯台の存在は子どもの頃から知っていた。でも、その頃は、灯台の果たす役割について…

東京湾で見た、或る日の勇魚。 【Column- 潮気、のようなもの】

 のんびりボートを走らせていたら、遠くの波間に潮を吹く黒い影が見えた。  「えー!? ここ…

いい引き波、悪い引き波。 【Column- 潮気、のようなもの】

 「前だけを見ろ、後を振り返るな」  なんだかカッコいい気がするけれど、船の上では大きな…

海洋国家の人々は魚が好きなんだ。 【Column- 潮気、のようなもの】

 世界中のフットボールファンが熱狂するワールドカップの準々決勝でポルトガルが敗退してしま…

海で人々を助けるヒーローたちも楽しんでいるんだよ 【Column-潮気、のようなもの】

 寒くなってくると、決まって南半球の海を思い出す。いうまでもなく、南半球では、季節が日本…

運河に流れる人々の夢や希望に思いを馳せる 【Column- 潮気、のようなもの】

 世界には海や湖、河川だけでなく、たくさんの運河や水路があり、その多くが楽しいボートの遊…

船を発明する以前の人類は、泳いで海を渡ったのである。 【Column- 潮気のようなもの】

 大好きな子ども向けの絵本がある。船の絵本だ。最初に「船のはじまり」というページがある。そのページの絵が大好きだ。動物の皮を腰に巻いただけの男が川縁に立っている。向こう岸には、同じく動物の皮でつくったと思われるワンピースを着た女の子が立っている。いやいや、立っているというより、胸のあたり手を組んで「お願い!私を迎えに来てっ!」って感じだ。  男の目の前を流れる川には、流木やら動物の死体、竹、木の実などが流れている。そして頭のところには吹き出しが描かれている。男はそれらに捕まっ