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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
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#海での時間

漂流者追体験をバーチャル体験してみる。 【キャビンの棚】

 表題の島は、伊豆諸島の「鳥島」のことです。本州からは600km足らず離れた—— 同諸島では最…

航海者たちの心を妖しい歌声で奪う。 【キャビンの棚】

 本欄でドビュッシーの「海」を取り上げたことがありますが、今回は「海」と並び称される傑作…

同じ海の仲間として応援したくなります。 【キャビンの棚】

 海上自衛隊第71航空隊(岩国基地)に所属する救難飛行艇「US-2」は昨年、いったんは生産打ち…

冒険気分は読書で済ませておくのが無難かも。 【キャビンの棚】

 ホーン岬、あるいはドレーク海峡。  ときに40kn(時速70km)の偏西風に南極環流、絶えず生…

海を哲学すると優しい気持ちになれるのです。 【キャビンの棚】

 もしかしたら、この本は舞台が海でなくてもよかったのかもしれません。そして、主人公がくじ…

恐怖心から生まれる荒唐無稽な話の楽しさよ。 【キャビンの棚】

 夏が怪談の季節なのは、怖い話を聞くと背筋がゾクっとして、いわば寒気と似た感覚を味わえる…

ロックとボートの粋な関係 【キャビンの棚】

 イギリスのリバプールで活動していたビートルズが「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューしたのは1962年。その年、同じくイギリスのロンドンでは、ローリングストーンズが結成されています。  英国ロック史上、まさに輝かしい時代であった1960年代ですが、当時、イギリスには民放のラジオ局がなく、国営放送は低俗な音楽としてロックを流すことはなかったそうです。ラジオにレコードを流すとレコードが売れなくなるといったミュージシャンの要望もあったらしいのですが、いずれにしろ意外な話です。  でも、

憧れの島、小笠原が小笠原たる所以。 【キャビンの棚】

 古希を過ぎたオールドセーラー2人からヨットを始めた若い頃の話を聞く機会がありました。た…

絵本とピアノの自然讃歌 【キャビンの棚】

 これまで本欄で何度か取り上げた、絵本作家のロバート・マックロスキー。その代表作のひとつ…

七つの海を支配する「ラム酒」の話。 【キャビンの棚】

 知り合いのヨットのキャビンの入り口に、こんな文言を書いたプレートが貼り付けてありました…

昭和のファッションリーダーが作った“ヘミングウェイ” 【キャビンの棚】

 ボートや釣りを愛する人にヘミングウェイのファンが多いのは、ヘミングウェイ自身が海を愛し…

座右に置きたい「心の海ガイド」 【キャビンの棚】

 とある遊園地に海賊船を模した遊覧船があって、その船長さんは、なんとモデルさんかと思われ…

マイルスとヘミングウェイ、というこじつけ。 【キャビンの棚】

 マイルス・デイビスのトランペットはあまりにもジャズし過ぎていて、どうもここで取り上げる…

ある時代、救世主となった海の男。 【キャビンの棚】

 コロナがほぼ収束して、世界規模での「日本ブーム」が再開したようです。2023年の訪日外国人は2500万人。ピークだったコロナ直前2019年の3200万人に迫る勢いです。中国からの観光客が当時よりも減っていることを考えると、実質上、ブームの輪はさらに世界に広がったと言えるでしょう。  日本ってそんなにスゴイ国なんだ(笑)─、どこかのCM風に言えば、このろくでもない、すばらしきニッポンというわけです。  このところ自然科学分野で日本人のノーベル受賞者が相次いでいるのも同胞と