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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
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#海の音楽

航海者たちの心を妖しい歌声で奪う。 【キャビンの棚】

 本欄でドビュッシーの「海」を取り上げたことがありますが、今回は「海」と並び称される傑作…

海にある、輝かしくも繊細な悲しみ。 【キャビンの棚】

 海は楽しい。海は美しい。海に行くと気持ちが良くって、ひとを幸せな気分にしてくれる。異論…

絵本とピアノの自然讃歌 【キャビンの棚】

 これまで本欄で何度か取り上げた、絵本作家のロバート・マックロスキー。その代表作のひとつ…

昭和のファッションリーダーが作った“ヘミングウェイ” 【キャビンの棚】

 ボートや釣りを愛する人にヘミングウェイのファンが多いのは、ヘミングウェイ自身が海を愛し…

人なつっこいハワイが明るい気持ちにしてくれます。 【キャビンの棚】

 世界中のリゾートアイランドや海辺の観光地の訪問経験が豊富な者の中でも、お気に入りのリゾ…

「僕の愛は、海より深い」と真顔で言ってみる。 【キャビンの棚】

 海という言葉は、「広さ」や「深さ」を表すときによく使われます。かつては調子に乗った海の…

ピアノの旋律に乗り、世界の海をクルーズ 【キャビンの棚】

 フランスのブルターニュ地方の海岸線は「コート・ソバージュ」(野性の海岸)と呼ばれます。複雑に入り組んだ海岸のところどころに情緒ある小さな漁港が点在していますが、フランスの代表的なリゾートエリアでもあり、人々は海の恵みで舌を喜ばせ、また、ボーティングやセーリングを愉しんでいます。その一方、冬になると西からの強い風に吹き付けられ、厳しい自然にさらされます。  ディディエ・スキバンはそんなブルターニュに生まれたピアニスト。本人が言うように、彼の創作のインスピレーションはブルター

世界で最も美しい海の詩かもしれない。 【キャビンの棚】 

 ジョニー・マンデルは、元々はジャズのトランペット、トロンボーン奏者でしたが、1965年に制…

未練がましく、チック・コリアで夏にすがる。 【キャビンの棚】

 残暑すらなくなりました。秋が深まっていきます。あまりの暑さに悪態をついていた日々が懐か…

トラウトと人の楽しげな騙し合い「シューベルトピアノ五重奏曲 」 【キャビンの棚】

 音楽が、その主題である事象の、これまでに気づかなかった美しさや悲しさ、楽しさといったも…

ヘビーウェザーセーリングの後、美しいものに癒やされる。 【キャビンの棚】

 編集部の「キャビンの棚」にジャズが多いのには理由があります。潮気があるからとか、海が似…

海のように深く、空のように高く。 【キャビンの棚】

 海という言葉は、「広さ」や「深さ」を形容するために用いられることが多いですよね。また愛…

海を愛した音楽家たちの「海」 【キャビンの棚】

 24時間、海はひとときとして同じ表情を見せることはありません。太陽、雲、波の動き、潮の流…

身体を揺らしながら平和を想う、夏の夜 「EXODUS」 【キャビンの棚】

 夏の足音が聞こえだしました。半袖と短パンで過ごす日も増えました。演歌からロックまで、スマホにため込んだ一貫性のない音楽をランダムでかけていたら、ボブ・マーリーが聴こえてきて、独特のレゲエのリズムが、それこそ夏の足音のように感じられます。要するに、ご機嫌です。  もう20年近くが過ぎたでしょうか。ジャマイカを訪れたことがありました。そのとき、2週間ほど行動を共にし、その短い期間に友情にも似た感情を通い合わるようになったジャマイカ人が、別れ際にブルーマウンテンコーヒーの詰め合