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キャビンの棚

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海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
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#海の本

冒険気分は読書で済ませておくのが無難かも。 【キャビンの棚】

 ホーン岬、あるいはドレーク海峡。  ときに40kn(時速70km)の偏西風に南極環流、絶えず生…

七つの海を支配する「ラム酒」の話。 【キャビンの棚】

 知り合いのヨットのキャビンの入り口に、こんな文言を書いたプレートが貼り付けてありました…

ある時代、救世主となった海の男。 【キャビンの棚】

 コロナがほぼ収束して、世界規模での「日本ブーム」が再開したようです。2023年の訪日外国人…

二万マイルも潜れるのか? 【キャビンの棚】

 19世紀の終わりに活躍した“SFの父、ジュール・ヴェルヌの代表作に「海底二万里」があります…

魔法にかかった島々の、ミステリー。 【キャビンの棚】

 副題が英語で「THE BEAGLE IN THE GALAPAGOS」となっています。そう、あの進化論のチャール…

物語の面白さだけでなく、海言葉に興味津々。 【キャビンの棚】

 ボートやヨットのキャビンの棚というやつにはさまざまな物が押し込まれています。予備に取り…

正義と仁愛の海物語。 【キャビンの棚】

 読者の中には不運にも「118」コールを余儀なくされた方がいるでしょうか。あるいは、港則法の航路を横切るときに、「これで針路は正しいんだっけかな」と周囲をキョロキョロ見回して海上保安庁のボートがいないか確かめたりしたこともあるでしょうか。  ボート遊びをしていれば、日頃から自ずと陰に陽にお世話になっている海上保安庁。この組織は創設時から「正義仁愛」がモットーです。正義とは海の警察としての、仁愛とは海の消防救急としての精神のこと。そんな海保の内実に触れることができる小説を紹介

やせ我慢もいいけど、読書ですごす雨の日もまたいいんです 【キャビンの棚】

 「船乗りは雨も好きにならなきゃいかん。雨が降っても傘はさすな。カッパ(オイルスキン)を…

タイトルから連想した「港町ブルース」とはかけ離れた内容ですが。 【キャビンの棚】

 1969年に森進一が歌って「日本有線大賞」に輝いた『港町ブルース』は、テレサ・テンら多くの…

ここに語られる、“異常な海の冒険”「アーサー・ゴードン・ピムの物語」 【キャビン…

 この男がいなければ、文学の歴史は全く違っていた—。世界初のミステリ小説を書き、海洋冒険…

“足が痒くなる”子どもたちの航海物語 「ヤマネコ号の冒険」 【キャビンの棚】

 世界にはおよそ6,900もの言語があると言われていますが、そのそれぞれに表現の面白さがあり…

“創作の世界って海に似ている”。 65歳から始まった映画づくり 【キャビンの棚】

 幾つになっても生きがいがあることは素晴らしいことです。ただ、会社員の2人に1人は生きが…

夏なのに暑苦しい話かもしれませんが、素敵なセーターの物語。

 「ガンジー」というセーターをご存知ですか? 英国の厳しい海で生きてきた漁師たちが古くか…

いかだで太平洋を横断した学者の実話 「コンチキ号漂流記」 【キャビンの棚】

 海の民・ポリネシア人。広い太平洋のハワイ、ニュージーランド、イースター島を結んだ、一辺8,000キロメートルの三角形内にある島々・ポリネシアに生きる人々です。あの巨大エリアに、ぽつぽつと点在する島々に住む人々が、なぜ同じような言語や文化を共有できたのでしょう? それは人類史における、大きな謎の一つです。  ノルウェーの学者・ハイエルダールは、「ポリネシアの人々は南米から来た」という仮説を立てました。それは、南米の原住民とポリネシア人の双方が、同じ名の英雄・チキを崇拝してい