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Column- 潮気、のようなもの。

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海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。
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#海での時間

アジアの海の上に暮らす、生粋の海洋民族たち。 【Column- 潮気、のようなもの】

 西太平洋に浮かぶフィリピンのミンダナオ島、インドネシアのカリマンタン(マレーシアではボ…

偏屈な目線で楽しんだ、バリの旅。 【Column- 潮気、のようなもの】

 先日、女性がひとり旅をするのにどこかお薦めはないかといった話をする機会があって、いろい…

夜の東京港は面白い。 【Column- 潮気、のようなもの】

 9月の初めに、夜の東京港を船でクルージングするイベントがありました。ボートやヨットの業…

祭りに沸いた、小さな港町。 【Column- 潮気、のようなもの】

 「三大なんちゃら」が好きである。  海や船にはまったく関係ない話だが、「日本三大うどん…

ある日、梅雨明け間近の海で見てきたもの。 【Column- 潮気、のようなもの】

 相変わらず海に出ています。拙子のフネは神奈川県の真鶴というところに置いてあります。レン…

馳走の極意、市場巡り。 【Column- 潮気、のようなもの。】

 ボートやヨットでのクルージングの楽しみのひとつに、立ち寄った港での「出会い」、ときに「…

ときどき私たちを導いてくれる小さな光の話。 【Coumun- 潮気、のようなもの。】

 読者の方の中には4月に生活環境が大きく変わった方々もいることだろう。月が変わって5月病に悩まされている人もいるかもしれない。新しい環境の中で、生活をスタートさせるのはなかなか大変なことだと思う。  この激動の世の中を航海するためには何が必要か。「風任せ」という考え方も素敵な気がするが、少しばかり無謀な気もする。人生にGPSのような便利なものは存在しない。しかし、我らの行くべき道を指し示す様々なシグナルは常に発せられている。テレビやラジオから流れる誰かのコメントかもしれない

訓練されたクルーが近くにいてくれることの幸運について 【Column-潮気、のようなも…

 「体育会」とは要するに大学の各運動部が集まった組織体のことなだが、そこに身をおいた者の…

気になる、もうひとつの前線。 【Column- 潮気、のようなもの】

 温暖前線、寒冷前線、そして停滞前線。船乗りにとって、気象の変化をもたらす前線の動きはと…

アドリア海の真珠〜再興した美しい港町 【Column- 潮気、のようなもの】

 あるオールドソルトにお話しを聞く機会があった。国際的なカリキュラムに沿ったヨットスクー…

日本の表、能登半島・輪島のこと〜被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。 【C…

 いわゆる“昭和”世代以外の方々には馴染みのない言葉かもしれないが、本州の日本海側の一帯…

海と音楽とアルバムジャケットの話。 【Column- 潮気、のようなもの】

 タイトルに置いた写真は、ある年のクリスマスに、青森県の漁港で撮ったものである。世の中の…

新しいモノに戸惑う楽しさ。 【Column- 潮気、のようなもの】

 念願のマイボートを中古とはいえ手に入れて、そろそろ半年が経つ。これは以前にも書いたこと…

海抜ゼロメートルの平安。 【Column-潮気、のようなもの】

 標高3810メートルに水を湛える、“天空の海”から、リマに戻ってきたときは正直いってほっとした。チチカカ湖は興味を引かれるものでいっぱいの、素敵なところであったけれど、何かに気兼ねしているかのように行動しなければならなかった。話すときも歩くときも静かに振る舞っていた。そうしていないと、体調に異変をきたしかねない空気に包まれていた。  ペルーの首都・リマの南方250kmほどにパラカスという町がある。リマから車でやってきて、海辺のホテルに投宿したときは、我が家に帰ってきたとき