ヤマハ発動機 | 海の時間です。
魚が好きな人たちへ。日本の漁業従事者たちと、50年以上にわたってその仕事に寄り添ってきたヤマハのFRP漁船や和船。日本の食卓を彩り、楽しませ、人々の健康を支えている漁師たちの姿と彼らの船、漁法を覗いてみましょう。
海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。
海を感じる料理、ときどきドリンクにまつわるお話です。「大雑把」「手抜き」ご免のレシピ付き。
マリンウェアからマリンギア、ボートやヨットのパーツに至るまで、ほかでは読めないマリン用品を扱うマニアックなヤマハマン担当コラム。
海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。
こんにちは。そして、はじめまして。ヤマハ発動機株式会社のnoteです。2003年6月に創刊し、18年間にわたって海のあるライフスタイルをテーマに配信を続け、多くの方にご愛…
今年は土用の丑の日が2回ありました。ウナギの他にシジミを召し上がった方も多くいらっしゃるのではないかと思います。シジミは健康によいといわれ、特に肝臓の機能を促…
大好きな子ども向けの絵本がある。船の絵本だ。最初に「船のはじまり」というページがある。そのページの絵が大好きだ。動物の皮を腰に巻いただけの男が川縁に立っている…
北海道の代表的な海産物に、ご存じ「ホッケ」があります。同じく北海道海産物の花形・ウニやイクラに比べて値段が安く、拙子のような庶民でも気軽に口にすることができる…
飛行機などで使われるコンパクトな救命胴衣は、紐を引っ張ってボンベに穴を開けて膨らませます。ただ、これは引っ張るという「行為」を伴うために、水に慣れていない人だ…
海辺に人が集まり、音楽を楽しむ。こんなに単純なことが、海の時間をとても贅沢なものにしてくれることがあります。そんな海の過ごし方の一つが、ビーチパーティ。 古…
インド洋に浮かぶセーシェルのラ・ディーグ島から小さなパワーボートに乗って小さな無人島に遊びにやってきました。無人島のはずなんですが、小さなビーチには同じ目的でボ…
今回はブイのお話です。ブイとは海面に浮かべて、目印に使う浮器です。よく見かけるのは、海水浴場で、遊泳区域を示すために、ロープに点々と結び付けて浮いているオレン…
一般的に馴染みのないヨットレースという競技ですが、競技に打ち込んでいる選手たちはいったいどういう経緯でヨットレースというスポーツに出会ったのでしょう。これは、…
「海狼伝」「海王伝」に登場する笛太郎、「サムライの海」に登場する蘭次郎など、白石一郎の小説に登場する若者は、みんな、どことなく似ています。 野生児であり、何…
もう10年以上も前の話ですが、北海道の恵山を母港に漁業を営むある漁師の親子を取材したことがあります。その漁師さんは6月から12月中旬にかけて、時化で海に出られない…
陸からは行けない、お気に入りの入り江までボートを走らせ、家族で夏の海を楽しみます。ゆったりと泳ぎながら、海中観察ができるシュノーケリングは、おすすめのマリンプレ…
大阪湾や瀬戸内海で盛んな底曳き網漁。低速ながらパワーのあるエンジンを漁船に搭載し、船の動力で海底に沈めた網を曳きながら、魚類などを捕獲する漁法です。大阪湾と瀬…
浜松の中心地から南へ8キロほど。車は広々とした公共駐車場に停めました。夜は未だ明けていません。リヤドアを開け、ルームライトを頼りに釣道具を用意し、ウェーダーと…
シイラって魚はホントに面白いです。夏になると沖にできた潮目や、潮目に集まる流木やゴミなどに集まります。とにかく、浮遊物に付く習性があるので、のんびりと潮目に舟…
夏のクルージング。沖にもくもくとたつ入道雲が、いかにも“夏真っ盛り”という風情で、気分を盛り上げる。 入道雲(積乱雲)は江戸の方言で板東太郎、関西方面では丹…
こんにちは。そして、はじめまして。ヤマハ発動機株式会社のnoteです。2003年6月に創刊し、18年間にわたって海のあるライフスタイルをテーマに配信を続け、多くの方にご愛読いただいてきたメールマガジン「Salty Life」から、「海の時間です。」と名を変えて、こちらのnoteに引っ越してきました。これから、これまで以上にたくさんの人たちと海のある生活の喜びを分かち合っていきたいと思っています。 わたしたちは「フネ」をつくっている会社です。わたしたちヤマハ発動機は、主にオー
今年は土用の丑の日が2回ありました。ウナギの他にシジミを召し上がった方も多くいらっしゃるのではないかと思います。シジミは健康によいといわれ、特に肝臓の機能を促進する効果は江戸時代中期に書かれた食品本にも記されています。このシジミを、日本人は縄文時代から食べていたことが貝塚などから推察できます。 青森県津軽半島北西部の日本海岸に面した十三湖は、白神山地から注ぐ岩木川の淡水と日本海からの海水が混ざり合った汽水湖で、国内有数のシジミ産地として有名です。 十三湖では、資源保
大好きな子ども向けの絵本がある。船の絵本だ。最初に「船のはじまり」というページがある。そのページの絵が大好きだ。動物の皮を腰に巻いただけの男が川縁に立っている。向こう岸には、同じく動物の皮でつくったと思われるワンピースを着た女の子が立っている。いやいや、立っているというより、胸のあたり手を組んで「お願い!私を迎えに来てっ!」って感じだ。 男の目の前を流れる川には、流木やら動物の死体、竹、木の実などが流れている。そして頭のところには吹き出しが描かれている。男はそれらに捕まっ
北海道の代表的な海産物に、ご存じ「ホッケ」があります。同じく北海道海産物の花形・ウニやイクラに比べて値段が安く、拙子のような庶民でも気軽に口にすることができるのが有り難い。何より美味い魚です。 ホッケはかなり足の早い、つまり、傷むのが早い魚です。そのため、道外で生活する人は刺身を口にする機会はまったくなく、ほとんどが干物となります。これが残念なようでいて、そうでもない。繰り返しになりますが、一夜干しの干物が抜群に美味いのです。 この夏、日本最北の有人島・礼文島で、ホッ
飛行機などで使われるコンパクトな救命胴衣は、紐を引っ張ってボンベに穴を開けて膨らませます。ただ、これは引っ張るという「行為」を伴うために、水に慣れていない人だと、ちょっと困ることになるかもしれません。そこで登場したのが、水に入った事を察知して、勝手にボンベに穴を開けて膨らませるといったスグレモノ。水の感知の仕方は色々あるのだけれど、代表的なものは、ぎゅっと巻いた紙を使ったもの。 えっ、紙? そう、紙です。 ボンベを突き通す針の下に強いバネを仕込んでおきます。そうして
海辺に人が集まり、音楽を楽しむ。こんなに単純なことが、海の時間をとても贅沢なものにしてくれることがあります。そんな海の過ごし方の一つが、ビーチパーティ。 古くはイギリスのブライトン、近ごろはタイのパンガン島がビーチパーティで世界的に有名な場所といわれてきました。でも、筆者としてはスペインのイビサ島こそ、その代表的な場所だと思っています。それは前者が夜通しお祭り騒ぎする野外フェス的なビーチパーティなのに対し、後者はその島の自然や文化に根付いたビーチパーティが人気だから。
インド洋に浮かぶセーシェルのラ・ディーグ島から小さなパワーボートに乗って小さな無人島に遊びにやってきました。無人島のはずなんですが、小さなビーチには同じ目的でボートに乗ってやってきた先客がけっこういて、砂の上に寝そべったり、独特の花崗岩の岩によじ登ったり、海で泳いだりして遊んでいました。ビーチから少しだけ沖に出したところでアンカーを打って、しばしシュノーケリング。ところが海の中にも先着が。たくさんの海の仲間たちと目が合います。 ダウンロードはこちらから。
今回はブイのお話です。ブイとは海面に浮かべて、目印に使う浮器です。よく見かけるのは、海水浴場で、遊泳区域を示すために、ロープに点々と結び付けて浮いているオレンジ色の玉。形状はやはり球体が多いのですが、俵型や三角錐をしたものなどもあります。 ほとんどの素材はプラスチックなどの化学素材なのですが、昔は空気を密封したガラス玉に縄で編んだもので覆ってブイにしたりしていました。梵天ともいいますね。 定置網や延縄などを仕掛けてある場所には必ずブイが浮かんでいるので、航行する際は、近
一般的に馴染みのないヨットレースという競技ですが、競技に打ち込んでいる選手たちはいったいどういう経緯でヨットレースというスポーツに出会ったのでしょう。これは、日本の競技スポーツの大半がそうであるように、高校や大学のヨット部という「部活動」として始めたという選手が大半をしめています。ヤマハセーリングチームの高山や盛田も、高校、大学のヨット部のOB/OGです(髙山は小学生から、盛田は高校生の時からヨットを始めました)。 「高校の部活にヨット部なんてあるの?」と思うかもしれま
「海狼伝」「海王伝」に登場する笛太郎、「サムライの海」に登場する蘭次郎など、白石一郎の小説に登場する若者は、みんな、どことなく似ています。 野生児であり、何よりも海への憧れが強い若者たち。この「南海放浪記」の主人公・岡野文平もそうです。 元々は武家の出だった文平は若くして家を飛び出し、長崎で暮らしながら、いつか海を渡り、外国へ行きたいという夢を見ていました。そんなとき、朱印船に乗る機会が生まれ、東南アジアの国々を巡ることになります。 白石一郎は、「海のサムライ
もう10年以上も前の話ですが、北海道の恵山を母港に漁業を営むある漁師の親子を取材したことがあります。その漁師さんは6月から12月中旬にかけて、時化で海に出られない日をのぞいてほぼ毎日、親子二人でイカを獲るために出漁していました。 出漁は午後の3時。イカの群れを探し、荒波の中、漁場まで走ること3~4時間。時には100マイル(185km)以上も沖に出ることもあるそうです。10台以上積んだイカ釣りのロボットを駆使し、一晩中、操業を続けます。このロボットがなければ二人で操業する
陸からは行けない、お気に入りの入り江までボートを走らせ、家族で夏の海を楽しみます。ゆったりと泳ぎながら、海中観察ができるシュノーケリングは、おすすめのマリンプレイです。ボートは流されないようにアンカー(錨)を打ち、大人が交代でワッチ(見張り役)を担います。素敵な海中の世界に夢中になって泳いでいたら、いつの間にかボートから遠く離れてしまった!なんてことがないように。夏休み、子どもたちに自然と海の素晴らしさ、海での安全について、教えてあげたいものですね。
大阪湾や瀬戸内海で盛んな底曳き網漁。低速ながらパワーのあるエンジンを漁船に搭載し、船の動力で海底に沈めた網を曳きながら、魚類などを捕獲する漁法です。大阪湾と瀬戸内海を隔てるようにして浮かぶ淡路島でも多くの底曳き漁船がみられますが、今回は、島の北部東岸にある釜口漁港をベースに底曳き網漁を営む一人の若者をご紹介します。 安全に対する意識は先輩から教わった 釜口漁港の岸壁に係留してある底曳き網漁船には、そのほとんどが同じ名前で〈戎丸〉という船名が刻印されています。そのなかで
浜松の中心地から南へ8キロほど。車は広々とした公共駐車場に停めました。夜は未だ明けていません。リヤドアを開け、ルームライトを頼りに釣道具を用意し、ウェーダーとフローティングベストを身につけると、小高い丘(と言っても人工の防潮堤なのですが)をゆっくりと歩いて登り始めます。その天辺に立つと、少し明るくなり始めた空の下に、広大な海が広がっているのが見えました。 耳に届く音は、砂浜に打ち寄せる波の音だけですが、この景色を眺めながら、音楽に傾倒していた彼はジョン・メイヤーの軽快でオ
シイラって魚はホントに面白いです。夏になると沖にできた潮目や、潮目に集まる流木やゴミなどに集まります。とにかく、浮遊物に付く習性があるので、のんびりと潮目に舟を浮かべていると、フネの周りに集まってくることもあるのです。 そんな潮目にルアーを投げて表層を巻いてくると、シイラが背びれを見せて追いかけてくるのが見えます。ヒットの後に始まる豪快なファイトもやみつきになります。船縁まで寄せてきたときに目にする海中のシイラの美しさは格別です。また、多くの場合、その近くにもう一尾、釣
夏のクルージング。沖にもくもくとたつ入道雲が、いかにも“夏真っ盛り”という風情で、気分を盛り上げる。 入道雲(積乱雲)は江戸の方言で板東太郎、関西方面では丹波太郎などと呼ばれていたこともある。ちなみに九州では筑紫二郎、比古太郎、さらにたこ入道、仁王雲など、様々な呼び名があった。いずれも人やその体を表す呼び名であることが興味深い。それだけ愛されている雲の一つということなのだろうか。 ところが、その愛すべき入道雲が発達すると、雲の底部では、激しい雷光、雷鳴、落雷をもたらし、