ヤマハ発動機 | 海の時間です。

ヤマハ発動機の公式アカウントです。 「海やフネの近くで人生を楽しみたい、日常生活に海の香りと風を吹かせたい」という皆さまに、ほんのり潮気が漂う読み物や写真をお届けします。 18年間、海を愛する人達にお届けしてきたメールマガジン「Salty life」から引っ越してきました。

Column- 潮気、のようなもの。

海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。

今さらだけど、海は男だけのものではない、という話。 【Column- 潮気、のようなもの。 】

“海になってしまいたい”という女性 最近、ある女性のフェイスブックの投稿を眺めるのが楽しみの一つになっている。小学生のときからヨットを始めた彼女は、高校時代にヨットレースでずば抜けた成績を収めて注目され、高校卒業後は東京オリンピックへの出場を目指し、社会人セーラーとして世界を舞台に頑張っていた。私は彼女のそんな姿を約4年間、仕事で追いかけていたのだった。  彼女の五輪出場という目標には残念ながら届かなかったが、いまは海での活動の幅を広げ、クルーザーレースなども楽しんでいる様子

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9歳から76歳の笑顔が一同に集まる、水上スキーの全国大会。 【Column- 潮気、のようなもの】

銀色のウォーターカーテンの向こうに人影が見えたかと思うと、次の瞬間、その向こう側からスキーヤーが現れ、再びターンを切る。大学で同期だった古い友人に初めて水上スキーのスラロームの演技の動画を見せてもらったとき、その華麗さに息をのんだ。なんと美しいウォータースポーツなのだろう。それまで漠然とイメージしていた水上スキーの演技をまじまじと見てからというもの、いちど競技大会を覗いてみたいと思っていた。そして日本水上スキー連盟の理事長を務めるその友人に頼み込み、10月に滋賀県の草津市で開

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いま、いちばん行きたい外国の海のこと 【Column- 潮気、のようなもの。】

景色、音、匂い、味、海、言葉……すべてが心地よい。 目に飛び込んでくるものはもちろんだけれど、肌で感じる気温、匂いや味、言葉や音楽、町から聞こえてくる雑音、それらのすべてを含む、メキシコの海辺が大好きだ。賑やかな海辺の通りを歩いていて「セニョール!」だとか「アミーゴ!」などと声をかけられると、それがたとえ物売りの呼び込みであったとしても、ウキウキしてくる。世界で最も美しいと思われるポルトガル語とならんで、メキシコの海辺の町で耳に飛び込んでくるスペイン語は、意味はわからずとも、

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北国出身の 波乗りが選んだ気象予報士という仕事 【Column- 潮気、のようなもの。】

午前3時半からはじまる1日  唐澤敏哉さんは、サーフィンをはじめ、釣りやセーリングなどのマリンレジャー愛好者に向けた気象予報サービスを提供している「サーフレジェンド」に在籍している。サーフレジェンドを知らずとも、マリンファンならば「波伝説」や「海快晴」といった気象情報サービスの名は耳にしたことがあるだろう。唐澤さんはその気象予報士の一人である。マリンレジャーの普及を目指す、任意団体のメンバーでもあり、今でこそリモート会議に成り代わったが、1年程前まで、月に一度のペースで開か

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海の道具

マリンウェアからマリンギア、ボートやヨットのパーツに至るまで、ほかでは読めないマリン用品を扱うマニアックなヤマハマン担当コラム。

これを使いこなすのもシーマンシップ〜「パドル」と「オール」 【海の道具】

 ボートを漕ぐための道具には「櫂(かい)」がありますが、英語ではこれを使い方によって「オール=oar」と「パドル=paddle」とに呼び分けています。オールといえば、公園の池などで使う手漕ぎボート用がもっともなじみ深いですかね。要するに船縁に支点がついていて後ろ向きに漕ぐための道具です。また、最近ではカヌーやカヤック、サップなどもよく見かけるようになりましたが、こちらは櫂を自由に手で持ち、前を向いて漕ぐときに使用する。これがパドル。大雑把ですが、だいたいこんな感じです。  

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大海原にコンサートホールをつくる 「マリンオーディオ」 【海の道具】

 海で聴きたい音楽。人によって様々でしょうが、筆者に何かと問われれば、洋楽ならロッドスチュアートの「Sailing」、日本の歌謡曲なら加山雄三の「海・その愛」と答えます。そう、何を隠そう団塊の世代です。  音楽は「シーン」を演出してくれるすてきなアイテムです。クルージングしたときに見た満天の星空や、大好きだった彼女の、髪を潮風になびかせていた横顔を眺めるとき、そこに音楽があると印象が強まったりします。何年たった後でも、そのときにかかっていた音楽を耳にすると、情景がはっきり

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魚に優しく、イケスの機能を高める「マルチブリザーパイプ」 【海の道具】

 イケスというと、料亭の水槽を思い浮かべる、というのはなかなかの食いしん坊か呑兵衛な方ですね。でも、ボートフィッシングファンならば、デッキの蓋を開けると、船底から海水の取り込み口がついているボックス型のスペースを真っ先に思い浮かべるはずです。  初めてこのスペースを見たときは正直いって驚きました。「船底に穴が開いてる! 欠陥じゃないか、この船」と。 もちろん今では、水は喫水線までしかあがってこない事を知っています。  では、その船底の穴を開いたままにして高速で航行するとどう

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べったりまとわりつくけど、我慢してください 「グリス」 【海の道具】

 機械の可動部には潤滑油がよく使われますが、なかでもベアリングや車軸のように、常にスムーズに動き続けることが義務付けられている部分には、よくグリスが塗りたくられています。グリスもオイル系の物質ですが、固体と液体の中間、ジェル状のものがグリスです。  オイルのように流れ落ちてしまうのではなく、べったりとそこに留まって張り付き、金属と金属の間に入り込んで滑りを良くする。そういう摩擦部分に使われるグリスは熱にも強く、溶けにくくできていて、耐熱グリスなどと呼ばれています。  それだ

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キャビンの棚

海を近くに感じることのできる音楽や書籍をご紹介。新しいものから古いものまで、いろいろと取りそろえてみます。

シャーロック・ホームズ 生みの親の航海 「ドイル傑作集II―海洋奇談編―」 【キャビンの棚】

 名探偵シャーロック・ホームズの生みの親、英国の作家コナン・ドイルは、船医として捕鯨船に乗り、8か月を洋上で暮らしました。船医の仕事は、医学部の友人の代わりに、たまたま行くことになったのだとか。その後、アフリカ西岸航路の貨客船でも再び船医として働きました。  「この二つの航海は合わせて一カ年くらいの短期間であったが、このときの経験がこの一冊を書くのにだいぶ参考になっていると思う」と訳者の延原謙氏が解説しています。  そんな経験からドイルは海を舞台にするミステリー作品を多数

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冬の津軽海峡、それともニューカレドニアのビーチ? 「SEAGULL(かもめ)」 【キャビンの棚】

 どこの波止場でしょうか、海辺で手を伸ばして空飛ぶカモメに餌を差し出す女性、そして小さな女の子。その味のある写真を自分のアルバムのジャケットにしたのは、ノルウェー出身の女性のジャズ・ヴォーカリスト、カーリン・クローグです。  ノルウェーとジャズというとなかなか結びつかないかもしれませんが、カーリン・クローグは、この北欧で確固とした実力の上に、先鋭的な技法を取り入れながら活躍を続けてきたアーティストです。  1968年にリリースした「JOY」では、この【キャビンの棚】でもご紹介

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過酷な海で過ごした、かけがえのない人生の一瞬 「青春」 【キャビンの棚】

 かつて「大英帝国」として7つの海を制したイギリスには、「ロビンソン・クルーソー」や「ガリヴァー旅行記」、さらには「海賊」、「宝島」など、海の冒険やロマンを描く数多くの海洋文学作品が生まれました。「海とその冒険を描き、語る」という伝統が英国文学にあるといわれるほど、イギリスは海洋文学が盛んな国なのです。  そんな英国海洋文学のなかで、「海への憧れ」をテーマに英国海員の精神やロマンを美しい英語で執筆された作品のひとつが、元船員の作家であるジョゼフ・コンラッドによる「Youth

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アルバム 「Atlántica」 は「サイコー! 」な僕らによく似合う。 【キャビンの棚】

 「ある雨の日、どうしようもなく落ち込んでいて、なぜか涙が止まらなくなったの。そんなとき、車のラジオに手を伸ばしてスイッチを入れたら、とても楽しげな曲が流れてきて。悩んでいたことがばからしくなってしまったわ。聞いたことのない言葉と日本語が混じった女性の曲で『サイコーだよ』いうフレーズが心に残って」  と、心を寄せる女性から聞いて、“サイコーだよ”と検索をかけて探したら見つかりました。松田美緒のファーストアルバム「Atlántica(アトランティカ)」。「Saiko」はその4

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毎月更新・海の壁紙

ヤマハ発動機が世界中の水辺で撮りためてきた写真でつくったオリジナル壁紙です。毎月、1枚ずつ更新していきます。

12月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

那覇の西方、およそ21マイル沖に点在する慶良間諸島のひとつ、座間味島からサンセットクルージングに出かけました。ちょうど日が沈む頃にみえた西の空の表情はいまひとつ。すこし残念な気持ちで帰りかけたときに見えたのが、この空でした。通常の薄明光線(はくめいこうせん)とは逆に、沈んだ太陽が雲の隙間を縫って空に向かって光を放っています。素晴らしいひとときとなりました。 ダウンロードは以下よりどうぞ。

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11月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

ニューカレドニアの首都・ヌーメアから12海里の沖に浮かぶアメデ島。島のほぼ中央には、世界で最も高い灯台(56メートル)として知られている「アメデ灯台」がそびえています。19世紀中頃にニューカレドニアに出入りする船舶の安全な航海を目的に、本国・フランスで設計され、構造物や部品をばらした状態で持ち込んで現地で組み立てられそうです。ニューカレドニアの周囲は珊瑚礁と小さな島が多く、世界遺産に登録されるほど美しくもありますが、ヌメアへと向かう船乗りたちにとっては危険な海域でした。 ダ

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10月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

早朝です。フロリダキーズの最西端・キーウェストからボートを出しました。日本では馴染みのない、特徴的なシルエットのボートは、主にフロリダのラグーン(砂州に寄って隔てられた海の浅瀬)でのフィッシングに人気の「フラットボート」と呼ばれるタイプです。浅瀬に入るとエンジンを止め、デッキの後部に設置されたステップから、長いポールで底を突きながらボートをゆっくり動かします。そしてターポンやレッドフィッシュなどのゲームフィッシュ(釣魚)を見つけ、ルアーやフライを投じます。このときは太陽が昇り

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9月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

ニュージーランド北島のノースランド半島東岸に位置するベイ・オブ・アイランドは、文字通り多くの島が浮かぶ、ボーターたちの格好の遊び場です。そんな湾の奥部や湾に注ぐ河川には、所々にこうした航路標識が立っています。よく見ると、この標識には、船舶に対して「岸から200mの範囲では5ノット以下で航行するように」と示されています。周囲にはセカンドハウスや、セーリングクルーザーやボートの泊地の多いエリア。引き波を立てて航行することは、時に危険を伴うマナー違反ともなります。日本においても、こ

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ニッポンの魚獲り

魚が好きな人たちへ。日本の漁業従事者たちと、50年以上にわたってその仕事に寄り添ってきたヤマハのFRP漁船や和船。日本の食卓を彩り、楽しませ、人々の健康を支えている漁師たちの姿と彼らの船、漁法を覗いてみましょう。

魚体の美しさと鮮度が求められるー 青森県・大畑の底建網漁 【ニッポンの魚獲り】

青森県下北半島の北東岸、津軽海峡の東の入り口に面した大畑町(むつ市)は、町内人口約6,150人のうち、約600人が漁業協同組合に加入している漁業の町です。釣り漁、小型定置網、籠漁、縦網漁など多彩な漁が行われており、マイカやサケ、ブリ、ウニなどが水揚げされています。その大畑町で、漁師として暮らす杉本洋一さんと、愛艇「第二十七香沙丸」による底建網(そこだてあみ)漁をご紹介します。 網を設置して魚を待つ、自然に優しい漁 11月も終わろうかという某日。まだ日の昇らぬ早朝、大畑川河口

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プロローグ〜FRP板の上で飛んで跳ねてみた50年前。 【ニッポンの魚獲り】

「こんな薄っぺらのプラスティックが本当に壊れねえのか?」「大丈夫です!」 「すぐに壊れて舟が沈むんじゃないの?」「壊れません! 沈みません!」 港の片隅に置かれたFRP板の上で漁師さん達が力いっぱい板を踏みつけたり、蹴飛ばしたり、ドタンバタンと跳ねながら、そんな会話が繰り広げられた─。というのは、いくぶん想像混じりではありますが、1960年の半ば、ヤマハの漁船開発スタッフ達がFRPのカットモデルを港に持ち込んで、FRP船の丈夫さを丁寧に解いていったのは実話です。 1960年

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