ヤマハ発動機 | 海の時間です。

ヤマハ発動機の公式アカウントです。 「海やフネの近くで人生を楽しみたい、日常生活に海の…

ヤマハ発動機 | 海の時間です。

ヤマハ発動機の公式アカウントです。 「海やフネの近くで人生を楽しみたい、日常生活に海の香りと風を吹かせたい」という皆さまに、ほんのり潮気が漂う読み物や写真をお届けします。 18年間、海を愛する人達にお届けしてきたメールマガジン「Salty life」から引っ越してきました。

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  • ニッポンの魚獲り

    魚が好きな人たちへ。日本の漁業従事者たちと、50年以上にわたってその仕事に寄り添ってきたヤマハのFRP漁船や和船。日本の食卓を彩り、楽しませ、人々の健康を支えている漁師たちの姿と彼らの船、漁法を覗いてみましょう。

  • Column- 潮気、のようなもの。

    海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。

  • Tadamiの絵日記(風)

    マリンイラストレーターTadamiが「海の時間です。」に描き下ろすマリンワールドをお楽しみください。

  • 船厨

    海を感じる料理、ときどきドリンクにまつわるお話です。「大雑把」「手抜き」ご免のレシピ付き。

  • 海の道具

    マリンウェアからマリンギア、ボートやヨットのパーツに至るまで、ほかでは読めないマリン用品を扱うマニアックなヤマハマン担当コラム。

ニッポンの魚獲り

魚が好きな人たちへ。日本の漁業従事者たちと、50年以上にわたってその仕事に寄り添ってきたヤマハのFRP漁船や和船。日本の食卓を彩り、楽しませ、人々の健康を支えている漁師たちの姿と彼らの船、漁法を覗いてみましょう。

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シジミ生産地・日本一のある漁師のやり方 【ニッポンの魚獲り】

 本欄ではこれまでに青森の十三湖、小川原湖のシジミ漁をご紹介してきましたが、忘れてはならないのが、日本一のヤマトシジミの生産量を誇る島根県の宍道湖です。  この宍道湖で30年以上にわたってシジミ漁を続けているのが吉岡武志さん。 季節と状況によってやり方が変わる  宍道湖での漁法は鋤簾というステンレス製のカゴ付きの鋤に7~8mのガラス樹脂(もしくはカーボン樹脂)製のポールを取り付けて湖底のシジミを掻き取るものですが、ウェットスーツを着用して直接湖に入って鋤簾を操作する『入り

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「速吸瀬戸」の魚の価値をもっと上げる 【ニッポンの魚獲り】

 豊後水道の中でも、九州と四国がもっとも接近する豊予海峡。別名を「速吸瀬戸」と呼び、その名が示すとおり潮は急流で、そこで育まれた魚は身が締まり、消費者にも人気です。なかでもアジとサバは、魚を傷めない一本釣りという漁法、徹底した鮮度保持と品質管理によってブランドにもなるほど。  この速吸瀬戸でアジやサバを獲る太田貞登さんは、もともと瀬渡しの船に乗ったりして釣りへ行くのが好きだった釣りファン。そのうち自分の船を持って釣りをしてみるともっと釣れる。これは商売になると考えて、それま

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地味な漁かもしれないが、誇りはある。 【ニッポンの魚獲り】

 鹿児島県の北東部、志布志湾に面した東串良町で漁業を営む森山正章さんは、2001年に故郷に戻ってきたUターン漁師。試行錯誤を重ねながら、この仕事を続けてきました。  「漁業をしたい気持ちが強かったとか、そんなたいそうなものではなく、地元に帰ればとりあえず仕事はある、そんな軽い気持ちだったんですよ」と当時を振り返る森山さん。ところが最初の1年間、父親の元で経験した修行で“軽い気持ち”ではやっていけないことを痛感することになりました。  「風雨が強いのに平然と仕事をしたり、真っ暗

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風味豊かな“幻の海苔”で未来を拓く 【ニッポンの魚獲り】

 かつては笠岡諸島をなす独立した島であった岡山県笠岡市の神島は、1966年から始まった笠岡干拓事業によって陸続きの土地となりました。かつては多数あったノリ養殖家は、もともと近隣に大河が無くノリの育成にそれほど向いていない環境だったこともあって、そのほとんどが廃業してしまいした。そうした中で、創意工夫と研究を重ね、独自の商品を生産しながらノリ養殖業の拡大を目指しているのが、せのお水産の妹尾孝之さんと祐輝さんの親子です。  日本で生産されているノリはそのほとんどが「スサビノリ」

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Column- 潮気、のようなもの。

海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。

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訓練されたクルーが近くにいてくれることの幸運について 【Column-潮気、のようなもの】

 「体育会」とは要するに大学の各運動部が集まった組織体のことなだが、そこに身をおいた者の有様を「体育会系」などという。体育会所属の運動部における独特の上下関係の厳しさや、精神論などを実生活に持ち込むものだから、体育会系は、最近ではネガティブに捉えられることが多い。かくいう拙子が学生時代に所属していた外洋帆走系(セーリングクルーザー)のヨット部も体育会だった。で、実際に鬱陶しいと思われているたような気がする。  最近は、学生たちも和気藹々とセーリングを楽しんでいるようであるが、

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気になる、もうひとつの前線。 【Column- 潮気、のようなもの】

 温暖前線、寒冷前線、そして停滞前線。船乗りにとって、気象の変化をもたらす前線の動きはとても気になる。そしてもうひとつ、気になる前線が。そう、桜前線。  桜の開花予想が気になる季節になった。サイトでチェックしながら自分の休日の予定と重ね合わせる。この作業は、天気図を見ながら雨や風を予測するのと同じくけっこう重要で、外すと、同じようにがっかりする。  日本人にとって、桜は古くから特別な花だ。中世の随想家や戦国武将も桜を愛でてきた。江戸時代には江戸や大坂、京都で、庶民も桜の木の

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アドリア海の真珠〜再興した美しい港町 【Column- 潮気、のようなもの】

 あるオールドソルトにお話しを聞く機会があった。国際的なカリキュラムに沿ったヨットスクールを日本に導入して、自らインストラクターを担い、長年にわたって数多くのクルージングセーラーを育ててきた、知る人ぞ知るお方である。その話の中で、「世界の海で最も好きなクルージングスポットはどこか」との問いに、オールドソルトは「カナダのバンクーバー周辺、タヒチ」、そして少し考えてから「それとクロアチアかなあ」と3つの海を上げていた。  ヨットで、と言うわけでは無かったけど、私もそれらの海をパ

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日本の表、能登半島・輪島のこと〜被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。 【Column- 潮気、のようなもの】

 いわゆる“昭和”世代以外の方々には馴染みのない言葉かもしれないが、本州の日本海側の一帯が、「裏日本」といわれていた時期がある。対して、皇居があり、国の首都があり、工場や貿易港が多い太平洋側を「表日本」と言っていた。「裏日本」は、一般的な記事、天気予報などでも普通に使われていた言葉だが、今は新聞記者などが常用する用語辞典では、不快語のひとつとされており、メディアはもちろん、一般的にもほとんど使われることがなくなった。差別的な意図から生まれた言葉ではなかったにしろ、裏日本と呼ば

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Tadamiの絵日記(風)

マリンイラストレーターTadamiが「海の時間です。」に描き下ろすマリンワールドをお楽しみください。

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春の大潮の楽しみ。 【Tadamiの絵日記(風)】

 春の大潮は潮干狩りの最盛期。本来は旧暦の3月3日にイベントとして潮干狩りを行うところが多かったようです。農村、漁村の村人たちは、旧暦3月3日になると重箱にごちそうを詰め、総出で海辺に出かけ、ちょっとした宴会を開きながら貝を掘ったと聞きます。また、その日は沖合に船を出して遊び暮らしていたとも。なんて楽しげな習慣なんでしょう。採った貝は酒蒸し、みそ汁、ボンゴレソースを作ってパスタやリゾットにするのもよし。季節を味わいたいですね。

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海の中から、あけましておめでとうございます。【Tadamiの絵日記(風)】

 あけましておめでとうございます。  日本の亀は古くから“縁起の良い生き物”としてありがたがられてきました。鶴は千年、亀は万年といわれます。そんなに長く生きるとも思えませんが、めでたい長寿という意味では、鶴の10倍です。とても堅い甲羅のおかげで、長く生きるのは事実のようですが、呼吸方が複雑で、生きるのになかなかの苦労を強いられているようです。また、生まれたばかりのウミガメは鳥やカニなどに襲われることが多く、一年以上生き続けられるものはごく僅かだとか。試練が多いのですよ。  

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師走の海で。すべての人たちに良いときが訪れますように。 【Tadamiの絵日記(風)】

巷では「今年は秋がなかった」なんていう恨み節が聞かれます。関東地方では、11月の始め、あまりにも厚くてTシャツと短パンで過ごしていたと思ったら、あっという間にダウンジャケットが恋しい朝を迎えることになったり。確かに、短い秋だったように思います。皆さんにとって2023年はどのような年だったでしょうか。忙しい時季を迎えましたが、海での思い出という素敵なプレゼントを受け取って、2024年にと繋げていきたいですね。

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秋の夜長。海と本。 【Tadamiの絵日記(風)】

旧暦では9月を「長月」と呼びます。夜の長い秋を夜長月といい、それが略されたという説もあります。とにかく秋分の日を過ぎると、昼よりも夜の方が長くなっていくのです。日本では一般的に爽やかな季節とされていて、虫の声を聴いたり、月を愛でたりと、日本人は古くからそんな秋の長い夜を楽しんできました。 週末の夜、愛艇に愛読書を持ち込むのもいいですね。私だったらセールバッグに「老人の海」もしくは「白鯨」を入れていきます。これまで何度も読み返してきた、海の愛読書です。

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船厨

海を感じる料理、ときどきドリンクにまつわるお話です。「大雑把」「手抜き」ご免のレシピ付き。

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歓迎される外来種「ホンビノス貝」でクリーム煮 【レシピ- 船厨】

 外来の二枚貝「ホンビノス貝」。漢字では「本美之主貝」と当て字されていますが、これはローマ神話に登場する美女神「ビーナス」に由来するのだとか。  東京湾や大阪湾など日本で採られはじめたのは2000年頃からで、当初は「大アサリ」や「白ハマグリ」と呼ばれていたように、見た目がそれらの貝に似ていて、どことなくそれら本流の「まがい物」のようなイメージがつきまとっていました。  ところが、実際口に入れてみるとこれがかなり美味いのです。本当に。そんなわけで、今のところ名産とまではいかな

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なぜかたくさん釣れる高級魚。 【レシピ- 船厨】

 3月のある日、相模湾でマダイを狙っていたら、ホウボウばかりが釣れました。相模湾の海底はホウボウで埋め尽くされているのではないかと思うほど、釣れました。  マダイを釣ろうとしているのに、マダイは釣れずにホウボウばかりが釣れる。タイラバと呼ばれるルアーで釣ろうとしていると、よくあるのです。そんなとき、周囲の仲間はたいてい「ホウボウは高級魚だから」と慰めてくれます。でもこのときは、一人きりで沖に出ていたので、そんな慰めも聞こえてくることなく、「いえい!またまた高級魚さんのお出ま

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サバとジャガイモの組み合わせが好き。 【レシピ- 船厨】

 世界中で食されているサバは、もちろん日本人にとっても身近で、イワシやサンマと並んで国民食といっても過言ではない魚です。代表的な料理では干物、塩焼き、鯖味噌、しめ鯖、鯖寿司などがすぐに思いつきますね。  こうした人気の魚を、洋風にアレンジして食べたいと思う時、いつも思い出してしまうのは、ヨーロッパの西の果て、ポルトガル。ポルトガルは魚食が一般的で、例えば魚屋さんやレストランなどでも鯖はもちろんイワシ、アジ、スズキ、タラ、イカ、タコ、エビなどの魚介が普通に並んでいます。そして

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居酒屋さんで出合ったイカわたチャーハン 【レシピ- 船厨】

 海に行かずとも、潮気の漂う食堂やレストランというのというのは街中にもいくらでもあって、海から遠ざかっているときなどは、気持ちを落ち着かせるのに役立ってくれたりします。  こちらは昔、通っていた都会の繁華街から少し外れたところにある居酒屋さんのいわゆる“裏メニュー”を思い出して作ってみたチャーハンです。  魚屋さんが経営していると聞いていましたが、とにかくメニューが豊富でした。そして、料理が総じて豪快でした。大将と、姉か妹かどちらか忘れてしまったけれど、とにかく女将も元気が

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海の道具

マリンウェアからマリンギア、ボートやヨットのパーツに至るまで、ほかでは読めないマリン用品を扱うマニアックなヤマハマン担当コラム。

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水も漏らさぬタフな奴、その名はハッチ。 【海の道具】

 「ハッチ」は日本語では“艙口”というほぼ船専用の漢字があてられます。“そうこう”とか“にごりぐち”と読みます。  船倉に貨物を出し入れするため、上甲板に設けられた四角い口。車でも“ハッチバック”などというように、ハッチという言葉が使われますが、イメージとしては、潜水艦などで、がっちりとしたハンドルで閉める小窓を連想されることの方が多いでしょう。魚雷発射口などですね。  そもそも船は人類にとって最古の乗り物(たぶん)ですから、後から生まれてくる乗り物に船由来の言葉が使われるの

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代わりのきかない存在〜ウインチハンドル 【海の道具】

 特殊なマリンアクセサリーの話で申し訳ない、と、あらかじめお断りしておきます。今回はウインチの、さらににそのハンドルの話です。 ウインチとは巻き上げ機のことで、ボートにもウインチはついているけれど、ほとんどが電動式となっています。ボートのウインチは、多くがアンカーを巻き上げる時に使用します。    ウインチハンドルが必要となるのは、手動のウインチが活躍するヨット、そのなかでもセーリングクルーザーに限られます。  自然を相手に航行するヨットは、極力電力や動力を使わないようにしよ

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バッテリーの食堂〜バッテリーチャージャー 【海の道具】

 バッテリーチャージャーを常備している一般家庭って、世の中にどれぐらいあるでしょうか。それほど多くないと思います。ここでいうバッテリーとは、携帯電話のバッテリーや乾電池などではなく、車やボートなどで使用する箱型の大型バッテリーのことです。  車でもボートでも、バッテリーの一番の仕事はエンジンを始動させることだと思いますが、最近のボートは電子機器が多数搭載されるようになってきて、その分、バッテリーの消耗も激しくなってきました。航行中はエンジンなどについているオルタネーターと

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いつになったら出番はやってくるのだろうか。 【海の道具】

 ビッグゲーム(カジキなどの大魚)フィッシングを楽しむボートに乗り込むと、片隅に少年野球用のバットが。 なぜ? とよく見ると、野球で使うバットとはちょっと様子が違います。形状は確かにバットなのですが、やけに短い。そしてグリップエンドに少し長めの紐のループが取り付けられています。  実はこれ、カジキの頭を叩くための、専用の棍棒なのです。通常は「バット」、または「フィッシュバット」などと呼びますが、正式名称は「ビリークラブ」です。  針にかけたカジキを長時間のファイトの末、

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