ヤマハ発動機 | 海の時間です。

ヤマハ発動機の公式アカウントです。 「海やフネの近くで人生を楽しみたい、日常生活に海の香りと風を吹かせたい」という皆さまに、ほんのり潮気が漂う読み物や写真をお届けします。 18年間、海を愛する人達にお届けしてきたメールマガジン「Salty life」から引っ越してきました。

Column- 潮気、のようなもの。

海辺を歩き、湖畔や川辺に立ち、フネで沖をさまよう、マリンジャーナリストたちが見て、聞いて、知って、感じたことなどを綴っていきます。

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船遊びの“天敵”を克服したい! 【Column-潮気、のようなもの】

 もうだいぶ前の話になるが、小学生を対象にした東京湾の自然観察体験会に乗り合わせたことがある。大きな平たい漁船に子どもたちをたくさん乗せて、海に出た。事前に仕掛けておいた網をみんなで上げた。デッキに上がった小魚やタコやエビ、カニなどを手づかみで観察している子供たちはとても楽しそうで、それを眺めているだけでこちらも幸せな気分になった。  そんな幸福感に包まれた世界の中で、「こんなはずじゃなかった」と、苦悩に満ちた数十分を過ごしたであろう子どもがひとりだけいた。自然観察体験会の

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「山とは海の一部である」と考える、傲慢な海幸彦 【Column-潮気、のようなもの】

 いつも思い、なんども書いてきたけれど、海というのは沖に出てしまうと、たいていは同じ景色だ。もちろん、波の大きさや風の強さ、光の当たり方、潮の色などによって表情は異なるし、どんな海でもそれはそれで素敵なのだけれど、ちょっとした長めのクルージングのときなど、ただ海だけが見える景色が延々と続くとなると、話が異なる。正直言って、少しばかり飽きる。  ふだん、人前では、さもストイックに海を愛しているように装ってはいるのだけれど、本当のところ「いつまで海を見ていても飽きない」などと胸を

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ご機嫌な贈り物 【Column-潮気、のようなもの】

「海を見たことがなかった少年」は、フランス人の作家、ル・クレジオによる同名の短編集に収められた小説です。 彼は道を走り、砂の斜面をよじのぼってゆく、すると風はますますきつく吹いて、未知の響きと匂いとを運んできた。それから、彼は砂丘の天辺に達し、すると一挙に、それが見えた。  それはあった、いたるところ、目の前に、涯しなく、山の斜面のように膨れ上がり、その青い色を深く輝かせ、間近に、そして高い波、また波があって彼の方へ押し寄せてくる。 「海を見たことがなかった少年」 (著:ル

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海のダイヤモンドとか真珠とか天国の話。 【Column- 潮気、のようなもの】

 先日、いつもの頼りになるライターさんに依頼して書いてもらった漁業関係の取材記事を読み返していたら、気になることが頭をもたげてきた。そこにはある地域で水揚げされるナマコのことを「黒いダイヤ」と表現していたのであった。かの漫才ではないけれど、さっそくネットで調べてきました。  まあ、調べなくても察しがつくことなのだけれど、特に輸出用のナマコは高値がつくことから「ダイヤ」と表現されているようだ。  だが、ちょっと待てよ、と思う。最近、まったく同じ表現を目にした記憶がある。そうだ、

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船厨

海を感じる料理、ときどきドリンクにまつわるお話です。「大雑把」「手抜き」ご免のレシピ付き。

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時代小説にでてくる美味しそうなご飯を試してみました 「鰹のそぼろ」 【船厨- レシピ】

 時代小説の楽しみの一つに、当時、暮らしていた人々の「食」を垣間見られることが上げられます。池波正太郎の小説などはその最たるもので、はじめて「仕掛け人・藤枝梅安」を手に取ったとき、その都度登場する、決して豪華ではないけれど魅力的な料理に引き込まれ、付箋を張りまくったりしていました。これって、いつか本にできるのではないか、なあんてことを考えていたのです。ところが、拙子が思いつく程度のことはとっくに企画され、形になっており、なにより池波正太郎自身が「藤枝梅安」「剣客商売」「鬼平犯

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イワシに敬意を抱きつつこさえた 「オイルサーディン」 【船厨- レシピ】

 鮮魚専門店で、氷水を張ったトレイに並ぶイワシと目が合ってしまいました。その目が「もう、煮るなり焼くなり好きにしてくれ」と訴えかけてきます。もうすでに息絶えているのに、それでも語りかけてきます。  イワシという魚について考えてみてください。彼らの周りには敵だらけです。カジキにマグロ、カツオやシイラ、スズキにサバやアジ、サメ。彼らより大きな魚食性の魚は、わたしたちが知っているだけでもたいていがイワシを好物としています。魚だけではありません。鯨やイルカをはじめ、アザラシやオッ

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“鰆の旬”に混乱しつつ、“洋食”に舌鼓 「サワラのトマトソースグラタン」 【船厨- レシピ】

 うお偏に、つくりを春とかいて「サワラ」と読みます。鰆です。風情のある漢字ですね。そして、その字を知るほとんどの人が「サワラは春の魚なんだな」と思うに違いありません。「春告げ魚」なんていう素敵な雅語があるものだから、なおさらです。ちなみに、「春告げ魚」はほかにもいて、メバルもそう呼ばれます。ただし、こちらは漢字で書くと「目張」。文字通り、目が大きく出っ張っているからです。  いま、このnoteの記事に「スキ」を押すと出てくる魚にも、春ということでメバルとサワラがでてきます(ご

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せっかちな漁師のご飯で春を味わう 「深川めし」 【船厨-レシピ】

 「江戸っ子は気が短い」というのは定説です。落語などでも江戸の町民は気が短い(というよりそそっかしい?)キャラクターとして、おもしろおかしく登場したりしますもんね。  いわれてみれば、食事に対してもその傾向が見受けられるような気がします。たとえば、にぎり寿司。もともと寿司=鮨とは、酢を使って魚介を熟成させ、日持ちを良くさせたモノが起源のようですが、江戸っ子は「そんなに待ってられるか」とばかりに炊き立てご飯に酢をまぜ、新鮮な魚介を載せて食べ出しました。  いまでは一般的になっ

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海の道具

マリンウェアからマリンギア、ボートやヨットのパーツに至るまで、ほかでは読めないマリン用品を扱うマニアックなヤマハマン担当コラム。

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意のままに動いてくれる有り難さよ 「油圧操舵機」 【海の道具】

  パワーステアリングなどという便利なシステムが乗用車に普及する以前、小径ハンドルにワイドタイヤ、なんてのが流行ったときには、ウンウン言いながら切り返しをした経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。  今はもう、油圧でスイスイとハンドルを切るのが当たり前のようになっていますが、マリンの世界でも同様、今はほとんどが油圧でハンドルの動きを船外機や舵に伝えています。  ボートでは油圧操舵機といいますが、ハンドルの根元についているポンプからオイルを押し出し、ホースを通

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身を削る忠義者 「アノード」 【海の道具】

 科学音痴にとって、特に電子系の話は目に見えないだけに不得手です。そんな人間が無謀にもアノード(防食亜鉛)について語ろうと思います。 「えっ?金属の話が何で電子と関係がある?」と思われた方、あなたもきっと同類なので少し安心です。  海水に浸かった鉄が腐食する現象を防ぐために使われるのがアノードというもので、例えば船外機のロワーとか、プロペラシャフトなどに取り付けられます。そして、なぜ亜鉛の塊が鉄の腐食を防いでくれるのかといった話から、電子が関わってきます。  海水による鉄

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“ほどけない結び”なんて厳禁です! 「ロープとその使い方」 【海の道具】

 ボートにおいて、ロープは無くてはならないアイテムのひとつです。係留する時はもとより、曳航したり、船同士を固定したりするときにも使います。また、アンカー(錨)にも長いロープが必要になるし、フェンダー(防舷材)を吊るすのにもロープは必要です。船は揺れるのが当たり前の乗り物ですが、揺れるたびに備品が船内をゴロゴロ移動されても困ります。それに、船の外に転げ落ちてしまうと、それこそ海の藻屑となってしまうので、これも阻止しなければなりません。そんなときにも、長短太細取り混ぜて、ロープの

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本来の目的では使いたくない、ラダーステップ 【海の道具】

 ラダーステップ。言葉の意味としては「梯子」ですね。これもボートやヨット特有のアクセサリーといえます。用途は言わずもがな、ボートから海上に降りる時や海上からボートに乗り込むのに使います。  多くはトランサム(船尾板)やトランサムステップ(船尾の階段状のステップ)に設置されていて、折り畳み式や跳ね上げ式になっています。これは、使わない時は水面から上げておくためです。  小型ヨットなどでは、簡易なロープ式のものもありますが、ゆらゆらと安定感に欠けて、慣れないとうまくボートに乗り

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毎月更新・海の壁紙

ヤマハ発動機が世界中の水辺で撮りためてきた写真でつくったオリジナル壁紙です。毎月、1枚ずつ更新していきます。

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4月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

サーファーズパラダイスをはじめとする、外洋に面した美しいビーチが有名なオーストラリア・クイーンズランド州のゴールドコーストですが、砂州で隔てられたラグーンもまた、素敵なエリアです。日本ではあまりにも人気のある観光地なので見落としがちになるかもしれませんが、都市と住宅地、美しい自然と海が同居する一帯は、ボーターにとって理想の地かもしれません。 ダウンロードは以下からどうぞ。

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4月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

ミクロネシアに浮かぶ、まるで宝石をまき散らしような美しいパラオの島々のなかの秘密の場所にボートでやってきました。シュノーケリングを楽しんで、ランチをとって、また泳いで。ひっそりとした美しい海を独り占め。いつまでたっても帰ろうという気になれません。時間がゆっくりと過ぎていきます。

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3月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

スウェーデンの首都・ストックホルムは、2万もあるといわれる大小の島々と岩礁からなる群島によって外洋と隔てられ、いくつもの水門で区切られた湖、運河、河川が入り組んだ穏やかな水上都市です。運河はボーターにとって格好の遊び場で、水の上に幸せそうな笑顔が行き交っています。 ダウンロードは以下よりどうぞ。

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2月の壁紙 【毎月更新・海の壁紙】

淡水湖では世界でもっとも豊富な水を湛えるロシアのバイカル湖。写真は初夏のクルージングシーンですが、それでもまだまだ寒く、ボートで走っていると真冬かと思うような冷たい風を浴びることになります。今の季節は分厚い氷に閉ざされていて、それもまた、格別の美しさを放っているようです。 ダウンロードは以下よりどうぞ。

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We are Sailing! -セーリングの世界

世界のトップを目指すヤマハセーリングチームの広報スタッフより、チームの活動から、ヨットの魅力や競技のみどころまで、様々なトピックスを初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。

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欧州遠征〜バックストーリー:盛田冬華のスペイン・マヨルカ島編 【We are Sailing!】

 トップクラスのセーラーたちは世界中のレガッタを転戦しています。サッカーのようなメジャーな競技であれば、国内のリーグで十分に力をつけられるかもしれませんが、セーリングのようにメジャーとはいえない競技では、国内の活動だけで世界レベルの技術を身につけることは難しく、ある程度のレベルに達した選手たちは国際レースを主戦場として活動します。それは日本に限ったことではなく、欧米の有力選手たちもまた国内にとどまることなく活動しています。  2021年にチームを結成した髙山大智/盛田冬華ペ

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セーリング・コーチが期待するヤマハセーリングチームと開発プロジェクト 【We are Sailing!】

 東京五輪の最終選考後、髙山/盛田の新チームが発足したタイミングでYAMAHA SAILING TEAMのコーチに就任した鈴木國央さんは、シドニー大会(2000年)、アテネ大会(2004年)と2回の出場経験を持つオリンピアンです。鈴木さんが取り組んできたレーザー級は、一人乗りのクラスで、オリンピックのセーリング競技(全11種目)の中で、最も競技人口の多いクラスです。  鈴木さんのコーチとしてのフィロソフィーは、彼の歩んできたセーリング・キャリアと密接な関係があるため、まずは

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苦しい状況で、強靱な肉体は力強い味方になる 【We are Sailing! 】

 水野元晴さんは、2016年のYAMAHA SAILING TEAM発足当初からチームの専属トレーナーとして活動を共にしてきました。自身の競技歴は、千葉県の強豪校で甲子園を目指して白球を追いかけていた元高校球児で、ヨットレースなどセーリングスポーツの競技歴はありません。  「20代の頃に、趣味で始めたウィンドサーフィンが縁で、JSAF(日本セーリング連盟)から一人乗り種目のフィジカルトレーナーを依頼されたのが始まりです」(水野さん/以下同)  現在は、髙山大智/盛田冬華チー

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ヨットレース〜海の上で選手は何を考え、どのように走っているのか。

前回は「ヨットレース〜海の上でいったい何が行われているのか」として、ヨットレースの概要を書いてみました。ヨットレースという競技は、オートバイやクルマのレースと同様、一斉にスタートして早くフィニッシュ(ゴール)ラインを通過した者が勝つという単純なゲームです。にも関わらず、やはり見ていてわかりにくい。今回は、そんなヨットレースというゲームで勝敗を分ける要素を、選手側の視点に立って紐解いてみます。少し長くなりますが、ぜひ読んでみてください。きっとヨットレースをわかったような気分にな

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